ザ・対決‼️漢には負けられない戦がある…。

空手

奇跡の漢が登場、緊張感マックスの中、戦うは宮野道場チャンプ‼️全真カップ全関西空手道選手権大会参戦

昨日に白蓮会館全日本ジュニアの大会を終えて連日の大会参加となる

 リアルチャンピオン予選会

 全真会館主催、全真カップ、

 全関西空手道選手権大会

へ参戦してきた…。

 前日に続き連日の試合となるが、試合数をこなしていない子供たちは割と苦にしない。苦にするどころか前日にいいアップが出来たと考えているくらいだ…。だからこの試合の方が結果が良いのでは…と考えている。

 それでも、ハウルに言わせると

  「もしな、緊張と言うオリンピック競技があるなら…」

  「俺は既に世界チャンピオンメダル

と言い更に 

  「すぐに緊張の頂点まで速攻で到達できる…。」

と言いよるので、そのまま吾輩のインスタグラムストーリーにコメントを載せていた…。

  「緊張の夏、ハウルの夏」

なんてね。

 それが後に波紋を呼ぶことになる…。

 今日のハウルは一回戦、宮崎道場の選手、おそらく中学2年生か?対戦したことがない長身の選手と対戦。そして、その戦いに勝つと、これまで

 2戦2敗

 宮野道場、チャンピオン

 綿飴(わたあめ)まさき君(以前は〇〇くんとしていたが、命名)

との対戦が待っている。

未だに前回戦った時の

  撃墜王である、宮野道場、宮野館長

  小さな、小さなガッツポーズ

が忘れられずにいる顎尻おやじであるが、ハウルはその悔しさを持ち続けているだろうか…。

 そしてレモンはシード扱いの上、勝ち上がってきた選手とワンマッチなのだ…が、最近、お気づきの読者もおられるとは思いますが、ハウルに比べてレモンのブログでの扱いが少ない、記事が少ないってこと。

それは、

 レモンが中学生になってまだ一勝もできずにいる

からである。

 ハウルの影響でレモンも中学に入って空手を辞めるという選択肢は無くなったのだが、全く勝てなくなっているのだ…。

6年生の終わりにJACの権利を得たのが

 奇跡

と呼べるほど勝てないのだ…。

 そこに巡ってきたチャンスが今回…。

   ワンマッチ‼️

レモン自身

 「今回は正攻法で突きと下段で勝負する‼️」

と意気込んでいた。

 

 そして今回は同じ道場の翔太郎くんも出場する…。応援にはお兄ちゃんのマサノブ君も親御さんと一緒に来ていた。

 そんな中、私のポケットに入れていた

  スマホがブルブルって震えた…。

普段なら気づかないのに何故か気づいて見てみるとLINEが一件。

 会場の駐車場を写す写真と共に…

 「緊張のチャンピオンをもっと緊張させるために来ました…。」

親戚の兄ちゃんから入ったのだ…。たまに彼らの試合を見にきてくれる

 親戚の兄ちゃん…。

私ら夫婦以外で

 一番彼らの試合結果を楽しみにしてくれている

   

二人にとってもその存在は大きい…。

その親戚の兄ちゃんが会場に現れたのだ…。

 そのラインをにこっそりと見せた顎尻おやじは彼らに余計なプレッシャーをかけまいと内緒にしていた…。

ただハウルが何かを感じたのか…。

 「俺、今日の水分補給は麦茶持ってきた…」

 親戚の兄ちゃんが以前、麦茶の方がいいって言うから…」

 「俺、結構守るタイプ…」

なんて呑気なコメントをしていたが…。

そして彼らが自ら戦う試合コートで他の試合を見ている時に

 親戚の兄ちゃん

が現れ、ハウルの後ろから気づかれることなく、

 緊張のチャンピオンもっと緊張を与えにやってきたぞ‼️」

と肩を叩きながら言うと、その言葉に振り向いたハウル顔が引き攣り、その様子を横で見ていたレモン

 「マジか…」

と呟いた…。

 そして二人

 「あかん、今日は負けられない…」

 「やばいぞ‼️」

と言い出したのだ…。

二人とも今まで以上に緊張感が走った…。

正しく

 「緊張の夏、ハウルの夏」

 「崖っぷの夏、泣きっ面にレモン」

って感じだった。

 

 そして、まずはハウルの第一試合が始まろうとしていた…。

 相手選手は長身ながらも、顎尻おやじには記憶がない…。やはり一学年下の子か、今まで試合で合わなかっただけか…。待機場で待っていると相手選手のところへ、宮崎道場の宮崎代表がアドバイスを送りに来る。実はハウルレモン宮崎道場の先生宮崎代表が大好きなのだ…。彼らがこれまで戦ってきた中で宮崎代表主審を務めることが何度かあったが、二人して、

 「あのええ先生が主審や‼️」

とよく言っている。

 二人に聞くと、どうやら主審の際の注意の仕方や、声掛けがいいらしいのだ…。

 その先生がわざわざ相手選手のところに来てアドバイスを送る。当然、お弟子さんなんだから当たり前なのだが、嫌味で言う訳ではないウチの道場は、ほとんど放任主義なので先生が見に来ることもないから、不思議な感覚なのだ…。ウチとしては、そんな放任主義があっているのだが…。試合に毎回来られたりしたら、それこそ、

 緊張マックス

になってしまうのでね。それでもそんな事を見てしまうと、期待されている子なのかと思ってしまう。

 そんな時にが、

  「あかん、今日はアンタがセコンドについて‼️」

  「心配で心臓痛い…」

と偶に可愛らしい事を言うである。

  恐竜と戦っても勝てそうな妻が…。

  母親なりの感なのか…。

その意をくってセコンドは顎尻おやじレモンそして、山本さんところの兄弟翔太郎くんマサノブ君が入ってくれる。そんなメンバー待機場で待ち、相手選手が宮崎先生からアドバイスを受けている中、

 親戚の兄ちゃん

がこそっとやってきて、2、3ハウルにアドバイスを送ってコートの端に座り込んだ…。

 ハウルは黙って頷く。

 試合開始。

 緊張感が高まる…。

 セコンドの人数が多いのでいつもより心強い。相手選手は細身であるが、ハウルと同じくらいの背がある…。

ファーストコンタクトは互いの下段が交差する形で始まる。

 互いに突きから下段を打つ展開だが明らかにハウルのパワーが優っていて下段三発で場外へ。しっかりと上段を気をつけてと思いながらセコンドでいると、セコンド業慣れないもので言葉が出てこない…。映像係はに任せて俺はセコンドだったと我に返る…。そう思っていると、しかりとレモン翔太郎くんや、マサノブくんがしっかりと応援していたが、その声を引き裂く様に

 親戚の兄ちゃん

が、

 「左、そこ、前、そう、そう。下段、何してんねん、行け‼️」

と会場で一番ではないかと思うほどの声。

 それに負けじと顎尻おやじも本来の罵声を思い出し、

 「ナイス、そう、下段、そう、ナイス」

ハウルに波を(なんの波や?知らんけど…。)送るかの様に声援を送る。

 それに呼応するようにハウルが攻める、前に出る。

明らかにパワー勝ちと言った感じだが気を許すまい。

 

そして、相手を場外に出した後、開始線から始まる際に、

   親戚の兄ちゃん

振り向いて指示に頷くハウル

 今まで俺にそんな事したことないのに… 

 中村道場の全日本の際に白竹さんが入って名セコンドを務めてくれた時でさえも振り向いて、頷くことなどなかったのに…。

  なにか切ない…

  少しヤキモチ…

  親、やってられない…

なんて言ってられない。

 ハウルが初めて戦う相手に自分を信じて戦っているのだ…。

最近は必殺技、

 ハウルの動かない城

は全く出なくなった…。

 初めての相手でも、相手選手が大きくても、

 しっかりと動けるようになってきた

 そこには成長したハウルの姿があった。

そして試合は再三に渡り、相手選手を場外に出したハウル

 圧勝

した。

 親戚の兄ちゃんは

 当然や‼️

と言う顔で表情すら変えないし、喜びもしない…。

 言葉には出さないが、

  次、次、次‼️

  宮野道場のチャンプとの対戦が本戦や‼️

って顔に書いてある。

そして次はレモンの試合。ここでも黙ってコート近くに

 どかっ

と座り込みレモンの登場を静かに待つ親戚の兄ちゃんの姿があった…。

 レモンの相手は1回戦、黒帯で技術が高い子に競り勝った選手。親の目からすれば負けた黒帯の選手の方がレモンが苦手とするタイプだったので、顎尻おやじは心の中で

 これならイケル

と密か思っていた。

 ただ基本の技がしっかりと身についた穴のない選手に見えた。正直なところ両選手ともレモンが戦ったことがない選手ではないかと思っていた。

 そしてレモンのセコンドも顎尻おやじが務める。

  心臓が❤️が痛いらしいのだ…。

  心配で…。

まあ、それぐらい彼ら二人の緊張が、勝ちたいと言った想いが、に伝わっているのではないかと思っている。

 更にハウルや先ほど一緒に応援してくれた翔太郎くんマサノブくんもセコンドに入ってくれる。

 百人力だ…。

 親戚の兄ちゃんコート端

 どかっ

と座ったまんま、レモンが出てくるのを待っている。

 そして、レモンの試合が開始された…。相手選手との体格差はない。

  オーソドックスに突きと下段

で始まった、両者ともにがっぷり四つって感じなのだが、初めからレモンの得意技の一つ

 下段蹴り

会場内に、

 ゴン

と言う鈍い音を立てて響き渡る。

所謂、

 効く下段

を放てている証拠である。

その下段が再三再四、相手の足を喰っているのだ。

 しかし相手も下がらない。

 互いに突きと下段の撃ち合いに一歩も引かない…。

 

 そんな戦いに痺れを切らしたのか、床に

 どかっ

と座りこんでだ

   親戚の兄ちゃん

 顔を地面に擦り付けるぐらい低くして前のめりで

 「そう、ナイス、ロー」

レモンを誰よりも前のめりで床に這いつくばる様に応援している。

顎尻おやじ

   一進一退の試合

に、

 中学になって一番ええ試合ではないか??

と思えるぐらいのがっぷり四つの試合。

  決して休むことのない、間合いを空けることもない試合。

  セコンドの声も次第に大きくなる…。

 が、ここでレモン腰が少し浮いてきたほんの僅かであるが…。

親だから分かるぐらいであるが浮いてきた…。

疲れなのか、突きを打たれて体を起こされているのか…

 その僅かな腰の浮きが、

  じわりじわりとレモンの体

をほんの僅か後退させるのである…。

必死になて

 「腰を落とせ、腰を落とせ‼️」

大声で怒鳴るも、余りにも他のセコンドの声がデカイからか、

 届かない…

親戚の兄ちゃんが床下から

  龍の如く

這い上がってレモンに届いているのか、吾輩の声など全然届かない…。

 レモンはセコンドの声は届くはずなのだが… 

  無情にも…

  届かん…

腰が浮いてきた…。

 やばい…

徐々に徐々に後ろに下がるレモン。それでも突きと下段で打ち合う二人…。前半の貯金を使い切るかのように僅かづつ下がる…。そして

 試合終了。

 レモンの負けを3審判が示した…。

   ええ試合だった…。

   延長させてもらっても…と思うのは親の欲目か…。

   それでもエエ試合だった…。

でも

    負けた…。

絶対負けたくない試合

  勝つ姿を親戚の兄ちゃんに見てもらいたかった…

そして

  いい報告

をしたかったのに…

   負けた…。

ただとしてみると、本当にいい試合だったので、もっと胸を張ってほしいし

 次に繋がる負けだ

と思えた…。

 レモン自身はどう思ったのだろう…。

 そしてハウルの2回戦。2回戦なんて表記はあってない。

  三度目の正直‼️

  リベンジ再び‼️

  討伐、宮野道場チャンプ‼️

である。

 何度も宮野道場、チャンプ、綿飴(わたあめ)まさき君とは直接の対戦以外にも大会でお会いすると、まさき君だけでなく、お父さんやお母さんともよくお話をさせてもらっているだけに対戦まではお話すら控えさせてもらった…。正直なところ、なんて言っていったら良いか分からないし…。

 まさき君はエエ子なのだ…。

 素晴らしい人間性…。

 羨ましい…。

 

 いよいよチャンプ、綿飴(わたあめ)まさき君との

 戦ぢゃ‼️

セコンドは先ほどの通り…。緊張の極致

 心臓痛…

映像係。

 顎尻おやじレモン、そして翔太郎くんマサノブくんが先程と一緒でセコンドへ。

 親戚の兄ちゃんは、相変わらずコートの隅に、

  まるで蓮の葉にでも座っているかの様に鎮座

している。

  全く微動だにしない…。

 そんな中、両選手とセコンドがコートに入ってきた。

 相手選手のまさき君も良い顔をしているが、セコンドも凄い。相手セコンドには

 宮野道場の本部長

に 

 宮野道場の有名選手、砂糖見くん(そう命名)兄弟と(多分そうだったと思う、知らんけど…。)そして、イカついけど優しいお父さん、これぞ、

 ザ・宮野道場

と言う豪華メンバーなセコンド。(なんなら副審も宮野道場)

 宮野道場総攻撃

 チャンピオンのセコンドはチャンピオン

と言う様な布陣である。

 我らは寄せ集めセコンド???って感じ(普段ならセコンドにも入れてもらえない顎尻おやじだし…)だが負けられない…。

 そして、二人が試合コート開始線に…

 これから、この全真カップの大会で

   一番うるさい、

   一番セコンドが盛り上がった、

   限りなく一番、熱くなった

     戦‼️

が開始された。

 ファーストコンタクトは互いのローキックが交差し、若干

 チャンプまさき君の下段蹴り

 ハウルの足を先に捉える形で始まった。

 そして相手セコンドは、その下段が先に当たったことで、上手くボルテージを上げていくのである…。

   エ〜ィ

一糸乱れずのセコンド応援‼️

 こちらはバラバラな応援で個人個人言うこともバラバラ…

  ただ、熱気だけは負けてない…

互いの

 セコンドの声がデカい…

 熱い、暑すぎるのだ…

 そして試合はチャンプまさき君

 速射砲の様な 

 突きと下段

に 

 ハウル重戦車から放たれる砲撃という感じの

 突きとロー

の展開。

 まるで、

 映画

 キングダム

  王騎将軍龐煖将軍矛対決‼️

みたいな感じ…。

手数では負けているが試合展開からして

 決して退がらない

と決めているかの様なハウルの立ち位置。

どれだけ

 速射砲

を浴びても退がらないハウル

そして手数はないけども、

 重いローを放つ

そして、その両選手の攻撃に合わせる様に互いのセコンドの応援が呼応する…。

 たぶん相当うるさかっただろう…。

 全く関係ない選手や観客からすれば、迷惑極まりない話ではある…。

 ただ、

  大会会場の一角で

  その熱は最高潮に達していた…。

明らかに手数はチャンプまさき君だがハウルの重い膝も入る様になってきた…。

 まさに一進一退の攻防。

選手だけでなくセコンドも正に

  必死‼️

色々な声が混ざり合う。

正直、セコンドやっててもオモロいし、多分、セコンド外の観客も見てて面白かったと思う。

 観客には先ほどハウルと戦った、宮崎道場の小五くん(しょうご)(今、命名)もお父さんと見ている…。

 しかし、

  戦っているハウルは、全く気づかない…。

  完全に二人だけの世界…。

  ゾーンに入ってしまっていた…。

 

そして、熱を帯びたまま二人の戦いは終わった…。

 セコンドも汗だく…。

 チャンプ、まさき君も全て出し切った感… 。

 ハウルも今できる攻撃を出し切った…。

判定‼️

 宮野道場、チャンプ

  綿飴まさき君勝利が告げられた…。

 セコンドのまさき君のお父さんが喜んだ…。

 宮野道場の本部長が、砂糖見くん兄弟が歓喜の握手を…

その姿を目の当たりに、相手セコンドやまさき君に挨拶を…。

正直、

 悔しかった…。

 差は確かに縮まったけど…。

 それでも、届かなかった打倒チャンプ…。

 また負けた、負けた、負けてしまった…。

 でも、少しだけ胸を張ってほしい…。

誰よりも疲れ切った顔をするハウル…。

レモンも必死に兄を応援した…。

心臓痛いって言っていたが、

 息子の健闘を誇らしげに思っているようだ…。

そして、

 親戚の兄ちゃんは、

  我々が知らぬ間にそっと会場を後にしていた…。

  何も言わず、何も告げず、何も語らず…

  多分、だぶん、タブン、

    悔しかったのだろう…

  ハウルと一緒ぐらい…。

それでは、ここまで長文に付き合って頂き、ありがとうございました。

 本日は、この辺で…

それでは、また…つづく。

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