花の都、大東京はやっぱ違うぜよ…。
少し前になるが、ハウルと一緒に花の都大東京に行ってきた。ひとつは空手のセミナーに参加。それまでに少し時間があるので、
7年ぐらい前に一人で行った
靖国神社
へ。
実は顎尻おやじ、あまり東京が得意ではありません。なにせ飛行機が苦手やし、事実あまり東京にも来たことがない。この年になってもほんの数回程度。だからアプリを使わないと何処にも行けないし、どの電車に乗っていいかも分からない。だからハウルを案内するっと言うか、連れ添って迷うみたいな変な感じ…。
東京に行くのは新幹線。
JR東海大好き
ラブ。飛行機は考えられない。新幹線の自由席。本を持って乗り込む。軽食としてサンドイッチなんか買ったりしてね。ちょっと
ウキウキ
気分で東京へ。東京駅から何線に乗ったのかも覚えてないが、靖国神社近くの駅へ着いた。そして二人で歩いて
英霊
が祀られている
靖国神社
へ到着。
ハウルは初めての靖国神社。私が靖国神社を訪れたのが40代。その時、
もっと早くに訪れていれば…。
っと感じたから、ハウルを連れてきた。若いうちに何か感じておいたら…。そんな想いを抱いて、二人で参拝。厳かに。
そして、英霊に纏わる沢山の物が展示されているところへ。その中で、ハウルも足を止めた
英霊の遺書
が展示されているところで…。ハウルより少しだけ年齢も上だろうか…。悲しい遺書を残して死んでいった者達の魂がそこにある。
顎尻おやじも、ハウルに敢えて声は掛けない。何か感じてもらったらいいし、親が強制することでもない。感じたことを聞き取ることも必要ないと感じた。
ただただ何かしらを感じてくれたらええ…。
その為に連れて行った。
ハウルを見ていると少しだけ、悲しそうだった…。
そして、そこから空手のセミナーとスパーリング会へ。また全然分からない電車を乗り継いで会場へ。行くまでには東京スカイツリーもあるようなところ。まあ、それぐらいの知識しかない。
会場近くの駅に着いたところで、昼食を。二人で適当に入った
中華料理店
これが、結構美味かった。そして少しタクシーに乗って会場に到着。
この空手のセミナーとスパーリング会は二部構成。前半は小学生までの部。昼からは中学生以上の大人の部。空手会では考えられない、
色々な流派と年齢の融合
この中で何が生まれるのかをハウルに体験させてやりたくて、東京まで来た。そして、これを開催するのは、
空手会で革新的な考えを持つお二人が主催。
YouTubeも絶大なる人気のお二人。
お一人は黒のサンブラス。お一人は空手会中量級最強との名高い選手。
このお二人が居て更に、このお二人の考え方に賛同して、
空手会最強の侵略者
が来てくれている。多分、空手をしているハウルからすれば、
眩い強者
に見えているのであろう。顎尻おやじは最近のハウルの空手に対する思いが変化しているように感じていた。ハウルはテレビの戦隊モノを見て空手をやりたくなって習い出した。すぐさま大会に出るようになるも常に一回戦負け。それも、ずっと続いている。ボクシングでは4回戦ボーイという呼ばれ方があるが、ハウルは
1回戦ボーイ
と呼ばれている。それに周りの子供たちのようにノリノリでやっている感もこれまでなく、面白いのか楽しいのか、はたまた辛いのかさえ親から見て分からなかった。それこそ心の中では、
近いうちに、空手を辞めるって言ってくるだろうなぁ
と思ってさえいた。
そんな時、数年前かな、ハウルとレモンを迎えに行く際に道場の前で見学していると、子供さんが大学生ぐらいで黒帯と茶帯、お二人おられる、子供の指導に本当に熱心なお父さんが顎尻おやじに話しかけて来ましてね、たまたま。そしたらね、そのお父さんが言うんですよ。ハウルを見ながらね。
「お子さん、立派な体してますね。でもハートが弱い。お父さん、歯痒いでしょう??」
ってね。顎尻おやじの心を読んだかの様に言う。そして、続けて、
「お父さん、あと数年待ってあげて。そう中学2、3年生ぐらいかな。その前後くらいに彼(ハウル)伸びてくると思うから、何も言わすに見守ってあげて」
とね。その話を帰宅してすぐに、妻にもしたら、まあ
フ、フ、フ
って感じで、いつになるのやら??と言う笑いを見せた。正直、顎尻おやじも半信半疑。
でもね、不思議やね。ハウルがね。
「空手、面白い」
って言い出した。かれこれ10年ぐらいやっているのに、今まで
「面白い」
って言ったこともないし、相変わらず、
1回戦ボーイ
のまま。でも
面白い
って言い出したらね、そしたらね子供って変化するんですよね。道場の練習には熱心に行く様になったし、道場までもランニングで行く様になった。そして
「色々な大会に出たい」
と言う様になった。そして、我が家はハウルの気持ちの変化に、
全賭け。
そして、顎尻おやじが常々言っている、
環境は人を変える。
この思いで、東京まで空手をしに来た。色々な流派と向上心の高い人たちとの交流を。そして、そこから
何か
を感じてもらえたら…。
話もどして。(結構、話が脱線するのが顎尻おやじ流)セミナー、スパーリング会場に着くと、まだ前半の子供達が会場を後にするところ。有名な空手の先生も子供達の引率責任者として連れてきている様でチラホラ見受けられる。そして、驚いたことに参加していた子供達が
皆んな笑顔
だった。みんな汗だくでね、しんどいはずやのにね。でも
笑顔。みんなエエ顔してた。
それを見て、昼からも期待できるなぁと思ったね。
子供は正直やから、嘘つけんよ…。
充実した時間を過ごしたよ、俺たちは…。
って顔に書いてた。
そんなこんなで、大人の部が始まった。簡潔な説明だけで、スタート。
周りで見ているとハウルは、主催者の中量級王者とスパー。
やはり、ど緊張してます。
そして1分かな、1分半かぐらいで、どんどん相手が変わっていく。大人も中学生も関係なし。みんな、相手を探したり、横にいる人と手合わせしたり。一人になると手を上げて相手を探したりと、エエ感じ。その中には主催者の二人と最強の侵略者の姿もある。
途中でしんどくなって休みを入れる人もいる。
みんな自由。ガチのスパーリングではないが、
頭を使い、スピードとタイミング
などを重視した軽めのスパーリング。ハウルも数戦で汗だく状態。でも楽しそう。相手が変わる度に、
「君、何歳?、 えー、 もうそんなにデカイの??」
って会話で始まっている。ハウルは実に嬉しそうだ。しかしそれだけではない。見ていて思う事だが、
みんな、エエ歳こいて、ええ顔してる。
って思った。汗だくで、「ちょっと休憩」って言って抜ける人もチョイチョイいる。でもまた続ける。見てるだけで、こっちまで元気が出てくる。なんなら、
少しだけ、飛び入り参加させてくれんかな??
って心の中で囁いてしまうぐらい楽しそう。
ほんま、エエ空間、ええ時間の過ごし方。
そんな時間は過ぎ去るのは早く、あっという間の2時間でした。ハウルに感想を聞くも、
「良かった」
と味気ない答えだけでしたが、ハウルの顔を見れば
その充実感は、
手に取るように理解できた。こちらも、
花の都、大東京に連れてきて良かった。
と心から思った。顎尻おやじにとってもエエ時間だった。
また、参加したいなぁ!!
そして、顎尻おやじとハウルは東京駅近くで
シュラスコ
を食して帰宅した。ハウルが死ぬほど肉を頬張ったのは言うまでもない。
顎尻おやじ東京に着いてから、ずっと
剛さんの(長渕 剛)とんぼの歌が頭を回って仕方がなかった。
ええなぁ、とんぼ。
とんぼが、そして東京が笑ってた。
つづく…。
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