モンスター狩り‼️破壊力抜群の下段をお見舞い‼️極真会館中村道場国際親善大会②

空手

外国人選手が一見してどこの出身国かも分からないので何語で喋っていいか分からないが、たとえ分かっても何語も喋れない…

しかし外国人選手の

 

は凄い。

 更にセコンドに付いている先生なのか師範なのか親なのか全く見当も付かない関係性なのだが、これまた

 凄い圧

なのだ…。

この圧に負けずにハウルの目標は

 優勝‼️

と掲げていた。

 そして、その優勝までに上がってくる、

 中村道場主催大会優勝経験者

である

 白龍会、久保選手

 中村道場グランドスラム経験者

軽量級絶対王者

 中田風人選手。

どちらか上がってきた方を倒して、

 優勝する

と決めていた。いわゆる

  大風呂敷

である。

 何故ならハウルは一度もそんな体験もないし、ましてや20人以上も参加しているトーナメントで更に

 フィジカルの強さ

際立つ

 外国人選手

が多数参加する同大会を勝ち上がるのは

 至難の業

である。

 正しく他流派でも優勝経験がある選手ならともかく、万年負け続けているハウルにそれは

 大それた目標

ではあった…。

 ただ、こちらとしても全く勝算がないわけでもなかったのは事実ではある。

 しかし、そのハウルの前に現れたのが

 進撃の巨人

 ドイツのベッカム

である。

 身長190センチを有する相手でハウルのコートでは選手やセコンドも含めて、この選手の

 デカさ

の話で持ちきりだった。

 試合内容も大柄選手特有の勝ち方で

 日本人選手を喰らっていった…。

しかし、その

 進撃の巨人、ベッカム

ハウルとは別ブロックに位置していたので勝ち進んでも決勝でしか当たらないことも分かった。

 待っとれよ‼️

と思うのは顎尻おやじだけで、ハウルからはベッカム(そんな名前にしておく)の試合内容と高身長に

 「やばい、やばい」

しか話さない。周りの選手やセコンドからも

 ベッカムの話

しか出てこない状況ではあるが…。

しかし顎尻おやじ

 待っとれよ‼️

と思うのにも、それなりの根拠があってのことであった。

まずは一回戦から二回戦、正確にはハウルはシードなので二回戦、三回戦にはなるのか…。

簡単に簡記していく。

 ⭕️二回戦(初戦)は体格の良い外国人選手が不戦勝で上がってきた。体格、ステップなどを見ていると空中戦を得意としている感じがした。試合開始早々、華麗な技を出してくる相手選手。後ろ回し蹴りや胴回し回転蹴りなどを繰り出してくる。ハウルも初めは若干戸惑いもあったようだが、確実に突きと下段で効かせて最後は相手選手を場外に出すだけでなく倒し切って一本勝ちでも良い様な終わり方をして圧勝。

 ⭕️三回戦(二回戦)は先程よりは小柄な外国人選手だが、二回戦で一本勝ちして上がってきた選手で後に風人くんより強者だと聞いたのだが、この試合も試合開始早々、相手の出方を見すぎる悪い癖が出て、ひやっとしたが、その後確実に突きと下段を決めていって、この試合も圧勝。(何故か相手に旗一本あがったが…)

なんと全て圧勝なのだ。こんな事は今までハウルにはなかったこと。

また常に

 倒す空手、効かす空手

を目指して空手を修行してきたが、今までは

 果てしなく遠い目標

であったのだ。

 それが何故か外国人がバッタバッタとハウルの突きや下段で効かされて負けていくのである。

そして今大会の目標には越えなければならないがあった。それが4回戦(三回戦)の試合である。そこに上がってくるのは、

 中村道場主催大会優勝者の

 白龍会、久保くん

 中村道場グランドスラム

 軽量級絶対王者 中田風人くん

のどちらかが上がってくると読んでいたが、なんと

 グランドスラムの風人くんが、体格差が影響したのか、一回戦でまさかの敗北を喫したのだ。そして、他方、久保くんは順当に勝ち上がりハウルとの対戦が決まった。

 そして四回戦、三度目の正直か…、ハウルが二度負けている

 久保くん

との対戦が始まる。

対戦前、ハウルは必ず勝つと誓っていた。

 いや勝たなければならない選手だと言っていた。

 その選手との対戦は両者が前に進んでハウルの上段と、それをいなす久保くんとのファーストコンタクトから始まった。

 そして互いの突きと下段の応酬で前半戦は五分か…。

 互いに一進一退の攻防、悪く言えば決めての欠けている攻防となっている。ちなにみセコンドは試合を終了したレモンが入っている。顎尻おやじは映像係。

 

少し話を戻すが、実はレモン顎尻おやじハウルのセコンドに入っている間に

 3位決定戦

をセコンドなしで戦い惜しくも負けていた。

 そして、コートの横には、いつもの通り涙のレモンが佇んできたのであるが、どうやら負けての涙と言うよりは大きく負傷しての涙だったようだ。

 二つほどアイシングを手渡し早急に冷やす様に言ったが、それを聞き入れないぐらい負けたショックと負傷のショックとの

 ダブルショック

で心はズタボロであったようだ…。

 しかし本日はそんな哀愁感に浸っている間はない。

 レモンハウルのセコンドに入るように指示した顎尻おやじであった。

 そんなレモンであったが気分を変えて兄、ハウルの勝利を願って大声でセコンドを務めている。

話戻して。

 序盤は互いに一進一退の

 ザ、フルコン

っていう感じの突きと下段の応酬。

 そして中盤からハウルが攻めのが変わった。下段に膝を交えた交戦で久保くん

 じわりじわり

と押していく。

 その攻防を見てセコンドのレモンも思ったそうだが、

 今日は勝てる‼️

顎尻おやじの判断は自らの心に隙を作っていたのかもしれない…。

 そんな顎尻おやじの心と裏腹に展開が変わってくる。

残り20秒ぐらいだろうか…。

 白龍会、久保くんが渾身の突きと下段

ハウルを押す。

 絶対に下がらないって言ってたやろ??

心の中で叫んだが、当然届かない…。

 セコンドのレモンも必死に声をだす。

 その思いが通じるわけでもないのに、ハウルも必死に突き蹴りを繰り出すが徐々に

 押されるのだ…。

余談になるが、これは大会後、風人くんお父さんから聞いた話だが、

 白龍会の久保くん

 「決して下がらないのはなぜ??」

風人くんお父さんが聞いたら

 「意地です」

って答えたらしい…。

 一番ハウルに足りないものを持っている…。

試合終盤になって決して下がる事なく大きなハウル相手にジワリジワリと突き進む

 地力は意地

から派生している。

 類稀な体を持つハウル、技も悪くない…。

その体を

 意地

で押しているのだ。

  見えない突きが突き押すのだ…。

そして試合終了。

 ハウル完敗だった…。

少しは見せ場もあったが、盛り返された…。

 差も縮まったのも事実だろう…。

 本来なら今頃、ハウルとミニ反省会をしているところだが、こちらも

 3位決定戦

がある。

 惜しかった…などと言っている場合ではない。(レモンは勝てたと思ったけどな…と感慨深げだったが、そんなモノにひたってられない…。)

 気持ちの切り替えが大事

だから、敗北に関しては一切話をしなかった。

それより前の敵、そう

 3位決定戦

には、あの全選手が恐れていた

進撃の巨人、ベッカム

が立ちはだかる。

 両者とも試合を重ねハウルも負傷しており、

 ベッカム

も前試合を見るに負傷しているようであった。

 棄権することも考えられたがベッカムを見ていると3位決定戦に向けて魂を燃やしている。

  目はまだ死んでいない…。

 ハウルに、

 「とうとう巨人が来たな…」

 「あいつが負傷してようが、してなかろうが、関係ない…」

 「お互い万全であってもお前の突きや蹴りなら、効かせる…。」

 「倒せるよ、外国人選手には作戦通り…」

 「下段や‼️」

それだけ言ってアイシングとドリンクで体力を回復させた。

 ハウルも黙って頷いた。

  そんなハウルのところに、残念ながら一回戦で負けた

 中村道場絶対エースの中田風人くん

ハウルの側に来て、何やら話している。

 アドバイスでも貰っているのか、なんにしても嬉しい限りだ…。

そして3位決定戦が始まる。

以前のハウルなら完全に

ビビってしまう相手

である。

セコンドにはレモンが引き続き入る。

 お互い負傷もあるし前半は見てくるかなあ??

顎尻おやじ心の中で思っていたが、両者とも体力が限界なのか試合開始早々

 真っ向勝負

しにいった。

 互いに突きと下段を繰り出す。

手数は完全に

 ベッカムに軍配が上がる前半

の滑り出し。

そして豪快な

 ミドルキック後ろ回し蹴り

を繰り出すベッカム

 完全に手数、華麗さでは負けている。が今日のハウルは違った…。

表現は悪いが、泥臭く前に出る、前に出る。

 手数は少ないも完全に効かすポイント

を狙っているのが分かった。

 そして強い下段が相手の意識を下に向ける。

明らかに

 ベッカムが嫌がっている

のが分かった。

 そしてコート端にベッカムを追いやるハウル

 それを嫌って回り込もうとするベッカム

 それを逃さない様に攻め続けるハウル

 その攻防でベッカムの逃げ場を無くしてからのハウル

 膝蹴り

 鳩尾に突き

が入り、完全にベッカムの動きを止めた…。

そして多分、試合で生まれて初めての

 ハウルの決めポーズ

をコート上で演出??した。

 本当に初めてだったと思う。(噂では、以前、ハウルは誰よりも控えめに決めポーズを出したことがあるらしいのだが、余りにも控えめだったので審判も相手選手や家族ですら気づかなかった悲しい過去がある…)

 ハウルの完勝

  一本勝ち

である。

 汗だくのハウルがコートから降りた。

目標であった

 優勝

ではなかったが、確実に

 倒す空手

 効かす空手

を実践できた大会であった。

多分ハウル本人も

 嬉しい

とまではいかないも

 手応えのあった大会

ではなかったか…。

試合終了後、

 小さな小さなトロフィー

  表彰状

を持ち、普段道場で指導していただいている先生に挨拶に行って一緒に写真を撮ったハウルは少し照れはあるも、そこはやはり中学生、

 嬉しい

ようであった。

 余談であるが、レモンはその後、整形外科で骨折と判明。

 ハウルも2週間の安静と言うケガをしていた。

 親子空手の親御さん、アイシングを忍ばせて大会に参加してくださいね。

   結構役立ちますよ。

 

最後に

 ターニングポイントというモノは、それは相当後日になって、「あの時が俺のターニングポイントだったな…」気づくモノだが、もしハウルがこのまま空手を続けていて試合にも出場し続けて行くとしたら、

 今大会がターニングポイント

になる大会かもしれない。

それぐらい

 良い内容の試合が多かった…。

白龍会の久保くんに貸しもできたが、自分の技の中で何か手応えを感じた試合だったであろう…。

大会終了後、中田風人くんがお父さんと一緒にハウルの元に来てくれた。

その際、

 下段を効かせる様になったね。

そう言ってくれた。

 今大会は、その言葉が全てを表しているかもしれない…。

 あ、それと外国人3選手と戦わせて頂いたのだが、ハウルが対戦相手の3選手に試合後挨拶をしにいっても、顎尻おやじハウル全く英語は喋れず

 ハウルは握手して終わり。

 そして顎尻おやじ無理やりしぼりだしたのが、 

 ハロー、サンキューナイスファイト‼️

3人とも、選手、先生、親御さん、誰かも分かってないが、その言葉で終わらせた…。

 やはり、英語ぐらいは出来たほうがええねぇ

 あ、それと顎尻おやじは大会後、グッタリ汗だくで帰ったことを報告させていただく。

それでは、また…。つづく。

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