悔しい〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

空手

会場に響く妻の叫び!正道会館アディダスカップ予選、名張大会!

  悔しい〜〜〜〜

と言うの叫びを会場内で、どれくらいの人が耳にしたのだろうか…。

今でも顎尻おやじの耳に

   リフレイン

している

   悔しい

という言葉。

それは

 正道会館、アディダスカップ予選、名張大会メインコート最終戦を終えた時に

 妻が吠えた!!

 〜??」

 「なぁ、あれで負けなん????」

 あんたも、負けやと思ったん???」

 勝ってたやろ??

 あれで負けはない…

 矢継ぎ早に出てくる怒りの言葉…。

しゃがみ込んで顎尻おやじに言っているのか、周りにいる観客に聞こえる様に言っているのか…。

 それとも試合を裁いた審判に対してか…

 正直、4歳から空手を始め、去年の四月までは所属している道場の試合しか出場したことがなかった 

   ハウルレモン

その期間も含め、この大会までに何度大会に参加してきたであろうか?

   そして、どれだけ負け続けてきたのか…。

 正直、数え切れないくらい負けてきた…。

 恐らく所属している道場で一番負けている兄弟だろう…。

 一般的な話で言うと大会に出ても、何回か負けると大会に出るのを辞める子が多いのが実情だ。

まして負け続けて大会に出続ける子供なんて

    皆無に等しい

中学になっても大会に出続けているのは

   勝つ

と言う喜びを少なからず知っている者だけが残っていると言っても過言ではない…。(勝ちすぎてキックボクシングの道に進む者は除く)そんなことを考えると、これまで空手の大会で

 恐らく、ハウルレモン合わせて200回

は負けているだろう…。

 それだけ負けてきて、それを見続けてきて、負けを見るのも誰よりも慣れていると言っても良い夫婦のはずである。それだけに今回の様な

    妻の叫び

今まで耳にしたことがなかった…。

どれだけ判定が??でも、

  まぁ、また頑張ろう!!

って感じで和ごましたりしていたし、どれほど腹が立っても、負けたハウルレモンに当たることは正直あっても今回の様な…。

   ………

まるで自分が戦ってきた様に表現する

 悔しい〜〜

は聞いたことがなかったのだ。

そして

    マシンガン

の様に飛び出す試合判定に対するクレーム??とも捉えられる発言!!戦ったハウルが何も言えない状態…。

それはこんな一日の最後に訪れた。

 大会は正道会館アディダスカップの予選名張大会。朝一から車を飛ばして会場へ。

試合は開会式があり、レモンの計量があるので初めからの参加となるが、ハウルレモンも揃って試合開始は遅い。ハウルは 

 メインコート 最終戦

となっていた。(本来ならレモンの試合も取り上げたいのだが…)(本日はハウルの最終戦のみ)

アディダスカップは去年、ハウルが初めて参加して

 面白かった大会

として二人は認識しており、

 もう一度参加させたいよね…。

と言っていたので、その権利を獲得するための参戦である。

試合当日

 全員分のお弁当を作り、二人の勝利を願

知らない田舎の会場に行ってコンビニもなかったら大変と試合が遅い二人を思っての

 弁当作り

結構大変らしいのだ…。

それでも、自身ももう一度参加させたい

 アディダスカップ

の為にと腕を振るった。

大会会場はやはり暑く、

   会場の熱気と動かない空気の流れと相まって異様な暑さ

になっていた。

 そんな中、ハウルの試合は始まった。もともとコートは3面あり、そのメインコートの最終戦。すでに横のコートは片付けが始まっていた。残っている観客は当然午前中の様に人数は居ないものの、自らの試合が終わっても

 試合に勝ちたいお子さんと試合に勝たせたい親御さん

が残って観戦していた。

 相手選手

  正道会館選手。

大柄な子で、ハウルは開会式の時に

 対戦相手はこの子だな…

と目星を付けていたらしい。(だいたいその大会でハウルと同じくらい体格のいい子がハウルの対戦相手であることが多い。)

 試合前の相手選手のアップ姿を見てて、アディダスカップ本戦か何かの大会で見たことのある選手だなと言うぐらいの印象だった。

相手選手も当然体格も良いし黒帯で、以前のハウルなら

 完全にビビっている!!

ところであるが、そんな感じははもうない。

不安もあるのだろうが、アップをしてても動けてはいるので

 良い勝負になるだろう…。

と思っていた。

 試合のコートには観客で残っていた子供や親御さんが全員集まり、

 当然、正道会館所属の相手選手を応援している、全くもって

  アウェー

感が満載試合コート空気感だった…。

 ハウルを応援するのは我々家族三人だけ

と言う状況。

隣のコートの片付けをしながらも試合を見てるって人も多くいた。

 ただ…顎尻おやじはこの雰囲気は大好きなのだ…。

 このアウェーの中で勝ったら…と思うともっとアウェーになれとさえ思う。

なぜなら顎尻おやじ空手をやっていた頃

 正道会館常勝軍団

とは呼ばれていたが

 まさしく、このアウェー感満載のところで試合をしていた。

石井館長自らも

 「こんな状況を楽しもう!!」 

 こんな中で勝つには倒さないと勝てない!!」

 「効かさなければ勝てないよ!!」

と常に口にされていたし、館長自らの号令で、

 倒す空手

 効かす空手

の技術を向上させるのに必死だったし、所謂

    手数ではなく効果的な有効打

を試合の判定に採用してきた団体である…。

それを

  正道会館の大会で極真会館の選手、ハウルがやる!!

と言うところに面白さを試合前感じていた…。

 

 セコンドはいつもの通り、レモン

試合開始、相手選手は

 軽くステップを踏んでいる。

そしてハウルの攻撃から試合は始まった。

最近は、この

 先手

所謂、

 ファーストコンタクト

を取りに行く積極性も出てきている。

 試合前のハウルの目標は、昔、正道が他流派と試合する際に目標としていた倒す空手効かす空手であり、そしてハウルが選んだのは、

 下段を効かせる

と言うもの。

 アディダスカップはルール上、攻撃に繋がる一瞬の押しも認められるし、どちらかと言うと上段を積極的に取ると言う大会。そんな中でも

 下段を効かせて勝つ

と言う選択肢をは選んだ。

その宣言通り、

 突きと下段を放つハウル

よく似たスタイルで攻めてくる相手選手。試合中盤に差し掛かるにつれて距離を取るために、下がりながらも

 強烈な下段を放つハウル

手数では若干相手が上回っているが、

 下段威力

で勝るハウル

そんな中、ハウルの下段を嫌がって、

 カットに入り出した相手選手

そして、今まで蹴られていた前足を後ろにし構えを変える格好になった…。

  完全に効いている

のが分かったし、ハウル蹴りを嫌がっていた…。

そして、ここで

 潮目変わった…。

 相手選手が下がる。

 ジリジリと下がる。

そしてハウルの攻撃で場外に出されるのを嫌がったのか、それとも間合いを嫌ったのか…相手選手が

 大きく下がった

のを間髪入れず、追随して攻撃を追い討ちをかけるハウル

 ギア一段上げた…。

そして試合終了。

   帯も解けるほど激しく戦った…

   その帯を疲れ切った相手選手が拾ってくれる…

判定は…。

 相手選手勝利を告げる旗が上がった…。

 え〜〜

と心の叫びを抑えながらも、他流派の大会だから引き分けはあっても仕方がないとは思っていたが…

 まさかの敗退…。

  嘘や??

  効いてたやろう??

 完全に…。

 歓喜に沸く相手選手小躍りして喜んでいるセコンド…

   音が一瞬止まったように感じた…。

⭕️相手選手のご両親がわざわざ顎尻おやじの元に挨拶に来てくれた…。

⭕️ハウルの元にも相手選手が来てくれ 

    「すごい下段効きました…」

と言いにきてくれたそうだ…。

 どちらも目に、頭に入ってこない状況…。もしかしたら相手選手やその親御さんに失礼があったのでは…今更ながら後悔する程、

 

 放心状態…

そして心の中にほろ苦い何かが湧いてきて…

 ⭕️効かす空手が手数や押しの空手を凌駕するのではないのか…。

 ⭕️後半はその手数や押しですら勝っていたのに…。

 なぜ…

と感じながら顎尻おやじ放心状態の目を覚ます様に…

 妻が会場の壁に向かって

  しゃがみ込み

 悔しい〜〜〜〜〜〜〜〜〜

と大きな声で、叫んだ…

多分、いや本人は意識がなかったかもしれない。

の中では

 心の中の叫び

であったであろう……。

そしてハウルの悔しさを代弁するかの様に顎尻おやじに向かって、

  

今にも泣きそうな顔で

〜??」

 「なぁ、あれで負けなん????」

 あんたも、負けやと思ったん???」

 勝ってたやろ??

 あれで負けはない…

と言い終えたところ、顎尻おやじ

 「これが他流派に出るってことや!!」

 「誰が見ても勝ってると思えないと旗は上がらない!!」

 は昔から他流派側に居たから分かる…。」

 「だから昔の佐竹柳澤角田は素晴らしいのや!!」 

 「白蓮会館の南先生もそう!!」

 「最強の侵略者、山口翔太選手他流派で勝ってきた…」

 「だから凄いんや!!」

 「だから素晴らしいんや!!」

 「そしてハウルレモンも、

    そんな戦いをしてるってことを分かってないとあかん。」

 「これからも他流派に出続けるなら…」

 倒す空手、効かす空手、誰が見ても勝ってる空手を目指さないと…」

 「あかん…」

そんなことをに、ハウルレモンそして周りに居た観客に聞こえる様に言い放った…。

そして会場を後にした…。

そして夫婦して、

 「明日の仕事、行けるやろうか…」

って思ってた。本当に心の底から怒って疲れ果てていた…

それでは、また…。つづく。

追伸…。このブログが決して大会関係者、審判の方々を批判するものではないことを記しておく。

そして、顎尻おやじ

 妻も戦っているんやなぁ…。

と痛感した。

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