これが最重量級の戦いだ…。そしてレモンの対戦相手のセコンドにはレジェンド北先生が…。
さて、アリーナに降りたハウルとレモンは早々にメインコートに向かった。顎尻おやじと妻も後を追って…。そして、そこには先日リアルチャンピオン神戸大会で戦った
宮野道場のチャンピオン
渡釜君(そう記しておく)一家
に会った。そして渡釜君のお父さんから(見かけは怖そうな…。お父さん。でも話すといい人。)
「ハウル君、えらいところにトーナメント組み込まれてるなぁ」
と励ましの挨拶をされた…。でも前回お話しさせてもらっただけなのに気兼ねなくお話しできて、何故か嬉しい…。
そしてメインコートの試合場で待機していると、錚々たるメンバーが試合をしたり待機したりしている。それだけでハウルのメンタルがやられそうなメンバーだ。そしてハウルの出番が回ってきた。セコンドは5人までとのことで、今日は顎尻おやじも妻とレモンと一緒にセコンド席に…。(ちょい嬉しい)
試合開始!!
いきなりハウルの
ナイスな左の胸パン
が炸裂したかと思うと巨大な体格を揺らしながら相手選手が
突きと下段
でおしてくる。そして
ブルドーザーの様な体
で連打してくる。正直な感想なのだが、
体の割には突きや蹴りも重くなさそうな感じ。
それよりも、
体ごと向かってくるので、その圧に押されてる感があった。
でもその圧に押されるハウル。何も出来ないハウル。それを見て悔しかったのかセコンドの妻が
絶叫!!
で
下段、下段
と唸る!!レモンも同じく
下段、下段
と檄を飛ばすが…。ハウルには届いてない様だ…。嫌な予感…。(あえて小文字に…。)
アカン…いつもの悪いパターン
強い相手だと相手の攻撃を見てしまう余りに攻撃が疎かになる
ハウル、負けパターン
ハウルの動かない城
の出来上がりである。それでも突きを出したり上段を伺ったりするが全く歯が立たず
押される
のである。
さすが、100キロ級!!
メガトン級の圧
である。防戦一方のハウル。そして相手選手への顔面へパンチが当たってしまい
注意2
そして、試合終了。
完敗である。
審判の判定も待たずに分かる完敗。横で
悔しさをグッと我慢している妻…。
またやってしまったなぁ…。兄貴…と半分諦めのレモン…。
それにしても、相手選手を
デカく見積もり過ぎだよ…。
あなたも十分デカくて、対等に戦えるモノは備わっているのに…。
なぜ、出さん…。
出せないのか…。
やはり自分を信じきれないのか…。
と試合場から降りてくるハウルを見ながら一人感じてしまった…。
お前の力はこんなもんじゃない…。(負けといて偉そうに言えないので小さめに…。)
壇上から降りてきたハウルの言葉に
突きが強かった!!
下段が強かった!!
などの言葉もなくハウル自身が負傷している様子もない。親からハウルの顔を見るに…、
また、やってしまった…。
架空?怪獣!!ゴジラと戦ってしまった…。
と感じているように見えた。
そして、その数試合後にインスタグラムで知り合いになってから空手の試合でよくお会いして話をしてくれる、
空手道MAC
の
ワタナベ矢吹(そう記しておく)先生の弟さん、
ルイ君(そう記しておく)
の試合をハウルと見上げる様に観た。その中で、ルイ君の
強烈な右下段からの飛び後ろ回し蹴り
が相手選手の顔面を見事捉えて
技あり。
だが、その後ルイ君の試合ペースが落ちる。バテたと言うより、様子見??手を抜いてるの??と感じるような試合になり、そう顎尻おやじが思っていたところに相手の上段が軽く(本当にそう見えた…。)ルイ君の顔にヒットした。その瞬間、
副審の何人かが、(全員だったかなぁ…知らんけど…。)旗を横に上げた。
主審は技ありを取らず
だったが、その後、審判団で話し合いが持たれた様で改めて、
技ありが認められ
たようで試合はその後
相手選手の優勢勝ち
となった…。そして壇上から降りてきたルイ君の試合ぶりを観ていたお兄さん、ワタナベ矢吹先生が
鬼の形相
でルイ君に詰め寄った。そして
「試合を舐めるなぁ」
「相手選手を舐めてる…。」
「相手選手に失礼や…。」
「そんな試合を舐めてるならぁ、辞めてしまえ!!」
と弟を叱っていた。
本当に弟を思っているからだろう。そして弟であっても先生という立場から時にキツイ言葉を投げなければならない時もある。顎尻おやじの様な素人に毛が生えたぐらいの空手好き程度の漢から見ても、
手を抜いたのかなぁ??…。
と思ってしまったぐらいの後半戦だったことから本当に残念に思ってしまった。
そして時間が前後するのだが、レモンの試合が終わり同じ道場のエース級の子供達が試合をしているのを応援していた後ぐらいに、ワタナベ矢吹先生にお会いする機会があった。
その際にご挨拶させてもらってハウルと妻と3人に対し、このルイ君の試合の話をしてくださった。ハウルも神妙な面持ちでワタナベ矢吹先生の話を聞いていた。
「僕はね、試合を舐めたからルイを叱ったんですよ!!」
「試合に負けたからではないですよ!!」
「僕がどんな気持ちでデカイ外国人とも戦ってきたか…。」
「一番身近で分かっているはずなのに…。」
等と心の中の剣を感じさせられたお話しだった…。そして最後にハウルに対し、
「一緒の道場にハウル君ぐらいの大きな選手居られます??」
「もし体の大きな選手がいてなければ、出稽古に来てくださいよ。」
「ウチなら結構大きいのん揃ってますよ…。」
と心温まるお言葉を掛けていただいた…。
嬉しい限りである。
話戻って、レモンの試合へ。ハウルの試合からレモンの試合は少し間があったので、もう一度レモンと顎尻おやじで軽く動き、自分の得意パターンを確認し、試合の待機場所へ。レモンのセコンドにも3人で入る。そして試合場に入場。セコンドの我々も入っていったら…。
顎尻おやじの目に相手選手のセコンドが目に入った。
あれは、もしやレジェンドでは…。
そうかトーナメント表では気づかなかったが… 白蓮会館…。
顎尻おやじの時代のレジェンド!!
初代、最強の侵略者!!にして現在の最強の侵略者である
Kー1等で活躍している、山口翔太選手
を育てた、北先生(そう記しておく)ではないか…。
レモンの試合前に勝手に熱くなっている顎尻おやじである…。子供の試合に全くと言っていい程関係ないのだが…。慕ってしまった…。北先生の現役時代のご活躍をご存知の方は顎尻おやじの気持ちを察していただけるかと…。
また話を戻して。レモンはいつも通り相手に向かっていく。
前回の試合を引きずってはないようだ…。
少し安心したが、セコンドの妻はどうだったであろう…。母親なりの心配はそれこそ大いにあったであろうことは想像できる。でも親の心配を知らずか知ってか、果敢に格上選手に向かって行くレモン。
一進一退の攻防
が続くが、得意のコンビネーションが最後まで決まらないと言うか、決めれない。そして相手選手の上段がレモンの顔を掠める。セコンドの我々からすれば
ヒヤヒヤもの
の試合。
セコンドに入っているハウルも必死に弟を応援する。(少しええ兄ちゃんになってきた…。)そして、顎尻おやじから見て、お互い決め手がない様に見えたが(後で映像を確認すると、レモンの突きの精度が悪すぎて全く相手の体に当たっていない…。)判定は
相手選手の勝利
を告げた。負けた…。兄弟揃って負けた…。やはり全日本クラスの大会だと
1回戦が勝てない…。
とも思ったが、それでもレモンが
前回の試合での出来事を怖がらずに無事に試合を終えた
ことが嬉しかった。多分、妻もそう思っていただろう。
そして観覧席に戻り、妻の手作りの
お弁当
を食べてと言いたかったのだが時間がなかったので、お弁当を置いてすぐ様、同じ道場のエース級の選手の応援へ…。
しかし残念ながら2名とも涙を飲んだ…。
いつも大会でお会いしたらお声掛けしてくれる同じ道場であるも違う支部の選手。
中田君と白竹君
まさか1回戦で負けるとは…。何か自分の息子が4人負けてしまった様な感じがした…。少しほろ苦い感じがした。
そしてそんな悔しさの中、車の中で妻が早朝から一生懸命作ってくれた
弁当
を平らげた。妻が
「冷めた弁当でゴメンね…。」
と言っていたがメチャクチャ美味かった。本当に美味かった。それまでのほろ苦さが美味さを引き立てたのかもしれない…。この悔しさをバネに明日から頑張ってほしい…。次の大会は
四月、京都!!
桜塾主催
のJKJOの予選大会。強豪が埋めく大会と聞く…。さてさてどうなることやら…。ウチの家的には少し間が空く感じだが、その間に成長できるのか??ハウル!!レモン!!
それでは、また…。つづく。
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