ひとり二役。シングルファーザーは辛いよ…。

子育て

 こんにちは、タクボン。

 いきなりですが、新米パパは新米ママも兼ねる。

 嬉しいことにタクボンの父親になれたと思ったら、いきなり母親にもなれた…。そんな感じだったですね。本当にそれこそ、「イクメン」や、「父親の育児参加」なんて、これっぽっちも世間で叫ばれてない頃ですからね。大変ですねんシングルファーザーってね。カタカナで書いたらカッコイイが、

昔で言ったら、 時代劇、子連れ狼!!(ちょっと古過ぎて余計に分かりづらいかな。🎵ひとひとぴっちゃんひとぴっちゃん🎵)

 しかしナニが大変って、そらもう、これを読んで下さっている新米ママならご理解いただけますよね。

 数時間置きのミルクからおむつ替え。タクボンは寝返りが体が不自由だったから、上手く寝返りを打つことも出来ずに右へ向けたり、左へ向けたり。頭の形を綺麗にする為ではなく寝苦しいのを寝返りを補助してやって眠りを深くする感じかな。

 そんなことが慣れてきた頃に検診やら保健師さんとの面談やらなんやらと…。

 そんな場所に恐々二人で行くと、若い新米ママと赤ちゃんの集団の中にポツリと変な二人が…。周りの子供が歩けるくらいになっても、バギーを押してオヤジ登場。新米ママ達からすれば、変な二人!そんな存在だったと思います。。。私の捉え方が悪かっただけでしょうが、大袈裟に言う訳でもないですが、なにか場違いなところに来てしまった様な気がしてました…。

 今なら、若いイクメンパパも検診等にたくさん来ていることでしょうね。

    (ママと一緒にでも良いから行ってあげてください、新米パパさん!!)

 これ以上大変だった事を書くと少子化対策を妨害していると思われるので辞めますわ。

 でもそれ以上に子供育てるのん、楽しかったし嬉しかったなー。タクボンは寝付くのも悪く、成長も遅いねんけどね、よく笑う子でね、ほんまその笑顔で救われてました。何もかも…。そして家族の助けも大きくてね、夜中に一人出て行ってスポーツクラブで一汗流してリフレッシュして帰ってくる。家族には、そんな時間も作ってもらえてたので、なんとかかんとかやって来れましたわ。新米ママさんにも、「ちょっとしたゆとり時間」を持って頂けたら良いですね。周りの方もそう言った時間を作ってあげて欲しいかなって思います。リフレッシュした心と体は赤ちゃんに良い影響を与えてくれると思いますのでね。(知らんけど…。)まあ、少なくとも顎尻おやじはそうでした。

 子供は三歳までに一生分の親孝行をする

なんて言いますが、本当に心底思いますね。誰が考えたんやろう?ええ言葉。

 タクボンの話に戻りますと、彼は話すのは普通に話せましてね。色々な病院通いもしましたし、リハビリも生後半年くらいからかな、毎週二日ぐらい行ってましたけどもね。そんな中でよくニコニコと笑顔で話してくれましたよ。それが嬉しくて嬉しくてね。ほんま何物にも変えがたいって感じでしたね。

 喋り出すと生意気になってくるなんてよく言いますが、早く生意気になってもらいたかったですね。生意気ウエルカムって感じ。タクボンは赤ちゃんの時から保育所通いやったから言葉も良く覚えてくれたんですわ。

 振り返りますと、タクボン自身も保育所は大変やったと思いますが、受け入れてくれた当時の保育所の先生なども本当に大変だったと思います。なかなか昼寝もしないし、しばらくは、つかまり立ちも出来なかったですから移動も抱っこ、ダッコ、だっこ!!食も細いし食べたいって感じでもなかったんで全てにおいて大変だったと思いますね。  感謝、感謝、感謝!!

 

  そんなこんなで初めての運動会

 保育所での忘れられない想い出の一コマ。運動会開催前にね、保育所にタクボンを迎えに行ったらね、園長先生に呼ばれてね。別室に行くと神妙な面持ちで園長先生が、「ご相談が…」内容は、運動会の徒競走なり、障害物遊び?などを歩けないタクボンをどう参加させるかって相談でした。

 特にね、徒競走。皆んなヨチヨチ歩きで可愛い時でね。そこで歩けないタクボンをどう参加させるか保育所としても悩んでいたみたいですわ。誰かが抱っこして走るとか、何か乗り物に乗せて引っ張るとか…。そんな案が合ったと記憶しています。

 そこで顎尻おやじが選んだのは。。。。。当時タクボンが出来た四つ這いでの出場!!

 園長先生は、「砂埃が舞う中での四つ這いになるかも知れない」、「運動場を四つ這いで行かすのは膝小僧などを怪我する恐れもある。」「また、他の保護者の目にどう映るか…。」確かそんなことを言われたような〜?心配されてましたね…。未知数なことで保育所としてもリスクが有り過ぎたのかも知れませんね。

 でも顎尻おやじの選択は一択。皆んなと一緒に参加、四つ這いで。当時のタクボンにとって四つ這いはリハビリを何度も何度もやってきての賜物。彼のできる範囲で最高のもの!!でしたから。。。

 だから園長先生「それでお願いします」「もし、可哀想などと言う苦情が保育所に来たら、親御さんがどうしても四つ這いでの参加を希望したからって言ってください。」「それでも納得できない方が居られるなら、私が説明します。」

 って感じの事を言って保育所を説得した記憶が残っています。(記憶をたどるためアルバムを観てきましたわ、四つ這いでの運動会参加写真)

   保育所も腹を決めてくださってね。四つ這いでの徒競走参加。。。。。決定!!

 

 この辺りは結構記憶が鮮明なんですが、みんなと一緒にスタートするんですけどね、四つ這いのタクボンは遅いんですよ、四つ這いもね本当に遅い。。。みんながゴールテープを切ってもまだスタートしたところ。ゆっくり、ゆっくりと四つ這い。先生もずっとゴールテープ持ってくれてね、待ってくれている。そしてね、その光景を目の当たりにした運動会参加の親御さんなどは皆一様に

        シーン

って感じで静まり返っていた。

 見ていいものなのか…。どう声をかけていいのか…。かわいそう…。頑張れって言うのも…。どうかな。。。。

 そんな色んな思いが入り混じった、シーン。。。。静けさ。。。。。

 

 顎尻おやじもね、ただただ見つめてるのタクボンを…。一緒に来ている家族もね。  

  ありのままの現実を静かに受け入れるってことも、ずっと見守るのも勇気。。。。

 

 でもね。誰か居るんですよ。その静けさに耐えられない勇気ある人。

     がんばれ〜〜〜

てね。そのひとつの言葉が出た途端ね、口々にね励ましの言葉や、拍手が起きるのよね。ほんと。

  一滴の水滴が大きな波紋を呼び起こすようにね。

 ゴールまで多分長い時間かかったと思う。でも私達家族からしたら時空を超えた空間にいたような不思議な感じがした。私の瞳にはタクボンが「望遠レンズで我が子をクローズアップ」したような感じで映っていたし、まわりは当然ボヤけて写っていた。でもゴールした瞬間、全て現実世界に戻った。

         

 ゴールしてくれた。四つ這いで参加させてよかった。。。。。。

 本当に純粋にその思いだけが残った。沸き起こった。

 ええ思い出。。。たくさんあったうちの一つ。。。。

  それから、この想いだけは残ったね。育児教訓。

 人目や怪我を怖がらず、チャレンジを…。

 

                                   つづく

 

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