東京では都知事選、格闘技界では井岡戦やらK−1やら決戦ムードが盛り上がってますが…
本日は七夕です。ですが日本国中
対決ムード
が充満している今日、うちの子供達はいつもの様に空手の大会、今年前半戦の集大成、
極真会館 中村道場主催
全日本空手道選手権大会
に出場する為に兵庫県にこれから行く。と言うよりは私が車で送っていくのだが…。
このブログをいつも読んでくれている方なら
「おいおい、お前も大会会場で撮影係せなあかんやろう??」
とツッコミが入ろうかと言うところですが、本日、顎尻おやじは退っ引きならないお仕事がありまして…。残念ながら
全日本大会の観戦を諦めたのです。
それは数ヶ月前、一本のラインと電話から…。
「いま、お時間大丈夫ですか??」
「少しお話ししたいことがあるのですが…」
と約2年ほど前、一緒に働いていた仕事場の若手後輩からのラインが目に入った。
早速
なんだろう??
と少し不安になりながら電話をすると、
「私ごとで何なんですが、この度、結婚することになりまして…」
と言うので、
「良かったなぁ…。」
「おめでとう!!」
「ほんまに、おめでとう!!」
「2年前に異動になった俺にも連絡してくれるなんて、ありがとうなぁ!!」
と言うと、その若手後輩が
「顎尻さんに、結婚式に出席してもらいたいんです…」
と言う。正直なところ
???
「なんで、俺???」
と心の中で❓が湧き出たのだ。
なぜなら、
⭕️ すでに顎尻おやじが異動になって2年が経っている。
⭕️ その2年間の間、彼とはラインを数本やり取りした程度。
⭕️ 親戚でもなければ、仕事上での上司、部下、先輩、後輩以外の関係性はない。
⭕️ 今後も彼と一緒に仕事をする可能性は、ほぼない。
⭕️ 顎尻おやじは仕事場において偉い役職に就いている訳ではない。
⭕️ 顎尻おやじの存在は今後の彼にとってプラスを与えられる漢ではない。
それなのに、顎尻に結婚式に披露宴に来てもらいたいと言ってくれるのだ…。
正直、
悪い気はしない。
が、
コロナ禍で結婚式など開かれなかったことから、今後、結婚式など、もう呼ばれることなど皆無だろうと予想していた。せいぜい自分の息子の結婚式ぐらいかなぁとも思ってもいたのだ。
コロナの恐怖から、本当に人間が打ち勝ったのか…。
なんて大層な考えが頭に浮かんだのだが、それを打ち消すかの様に若手後輩が言葉を続けた。
「それで、申し訳ないんですけど結婚披露宴で主賓の挨拶をお願いしたいんです。」
「主賓挨拶は顎尻さんだけで、嫁さん側には乾杯の挨拶だけで主賓の挨拶はしてもらわないんです」
と言う。
おい、オイ、甥(いや、この字は間違い。しかし、それぐらい突っ込んだ)
「いや、ちょっと待て!!」
「今の部署にお世話になっている上司も居るだろう??」
「その方に挨拶はしてもらいなさい!!」
「それに主賓挨拶はもっと偉い方に…」
「俺の様に肩書きがない男が挨拶してもなぁ…」
などと主賓挨拶を断ろうと
大人の理由
を並べ立てたところ、その若手後輩が、
「実は、この結婚式には、私が今あるのは、この人たちのお陰です‼️って方に出席してもらっています」
「だから、仕事上での今後を考えて、出席してもらったり、挨拶してもらうなんて考えてないのです。」
「この仕事に就いて、一番お世話になったのは顎尻さんです。」
「仕事に就いて数年、顎尻さんの励ましがなければ、今の自分はないです」
「ですから、ぜひ顎尻さんに挨拶してもらいたいんです…。」
って
殺し文句
を我輩の心にぶち込んできよるんですわ。(我輩もこんな言葉言えたらもっと偉く…なって…なかったか…やっぱり)
こんなこと言われたら
昭和漢は弱いんですわ!!
私利私欲に走らず、お陰様ですの心に弱いんですわ。
結婚式すら自らの出世に利用してきた披露宴を数々見てきた世代ですから…。
こんなこと言われたら…。
顎尻おやじ、断われんのです。
だから、
「分かった、分かった。」
「そこまで言ってくれるなら、気持ちよく出席するし、挨拶もするよ!!」
「その代わり、どうなっても知らんぞ!!」
「ちゃんと奥さんや親御さんに革り者(変わり者)の上司やからと説明しとけよ」
とスーパー万台の駐車場で妻の買い物を待ちながら電話をしていた顎尻おやじは告げたのだ。
そしてこの後、
衝撃が走る…。
「ところで、その結婚式と披露宴って、いつ、どこでやるの??」
と聞くと若手後輩が
「まだまだ先なんですが、今年の七夕の日、七月七日、今流行りの京都の結婚式場で挙げます。」
と言うのだ。
その刹那、顎尻おやじの心は涙で濡れた…。
(あくまでも心の叫び…あくまでも…。)
え〜〜〜〜なんで、七夕なん??
なんで、京都なん???
その日は、ハウルとレモンの空手の上達具合を見るに相応しい大会、今年前半の集大成と位置付けている
極真会館、中村道場主催
全日本空手道選手権大会
がある日。
ある意味、
顎尻おやじが一番楽しみにしている日
と言っても過言でもない日。
それに同大会は兵庫県開催、結婚式披露宴は京都と
これまた正反対な位置。
披露宴開催時間を確認しても、例年の開催状況から勘案すれば
ハウルとレモンが試合をしているぐらいの時間
に
顎尻おやじは披露宴にて主賓挨拶
まさしく、
え〜〜〜〜
なのである。
一年は三百六十五日もあるんや!!
なんで?、なんで?、その日?
それに正反対な位置にある京都を選択しなくても…。神戸にもお洒落な結婚式場一杯ある。
なんなら
神戸で!!一緒に披露宴会場、探してあげる…
(こんな長い心の叫びをお許しください…。)
なんて言葉が心の中を頭の中を駆け巡ってはいたが、
殺し文句
が心に刺さってしまっていた顎尻おやじは、
「良い日やな!!」
「京都を選ぶなんて素晴らしい!!」
と言ってしまっていた…。
そして車中で、項垂れているところに、
これでもか!!ってぐらいの買い物をした妻
が荷物を持って現れたのだ。
そして、顎尻おやじの異変に気づく妻(その辺は流石だ!!)
「どしたん、体調悪いの??」
「しんどそうやで??」
と心配してくれる、やさしい妻…。
そんな妻に、
「あのな、俺、中村道場の大会、見に行かれへんわ。」
「今、以前の支店の若手後輩が結婚するって連絡くれてね…。」
「俺に結婚式、披露宴出席して欲しいって、主賓の挨拶して欲しいって言うねん」
と言うと
腹を抱えて大笑い!!
「かわいそう、かわいそう。あれだけ楽しみにしている大会見に行かれへんて、かわいそう。」
「映像係どうしようかなぁ!!」
「荷物が多いから大変やなぁ…。」
「ハウルとレモン、試合かぶったらどうしよう??」
と三人で行く気満々で喋りよる。
そして、
「まぁ、なんにしても神戸の大会会場に私らを車で送ってから結婚式に行って!!」
「やることやってから、京都でも頑張って!!」
「試合映像は転送するし!!」
「これで上手く行く!!」
と優しいのやら、鬼なのか分からないようなコメント。
そして今日、これからパソコンを閉じれば、顎尻おやじは略礼服に身を包む。妻達は道着や防具を用意する…。
果たして、今日一日!!どうなることやら…。
この続きはまた、次のブログで…。
それでは、また…。つづく。
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