バージンロードに天使が❗️神が‼️舞い降りた…。 その神がここにも…。

空手
Screenshot

中村道場主催全日本空手道選手権大会参戦のため、車で兵庫に三人を送ってからの、京都結婚式、披露宴参列。

京都の風情ある結婚式場でバージンロードを歩く二人家族席の後ろで見守る私携帯は当然、

 マナーモード

でも…いつ

 ブルブル

ってバイブレーションが働いてもポケットの中で分かる様に、顎尻おやじ

 意識は常に右ポケット

にあった。

 

 何故なら、この結婚式、披露宴に参列している中、ハウルレモンに引きつられて今年前半戦の締めくくりの大会

 極真会館中村道場主催、

 全日本空手道選手権大会

に参戦しているからだ。

 大会会場へ車で送っていく中、と子供達には、

 「お前らの試合が観たいから、必ず、試合が終わったら試合映像を送信しろよ!!」

 「トイレにでも篭って見るから…」

スマホ軍団??に言っていた。そしてその前に顎尻おやじ

 インスタグラム

で、

 ヤマト弟くんの試合が重なる…。」

 は試合会場で弟くんのセコンドと映像係。」

 大会場の熱き同士よ!!ヤマトセコンドと映像係を求む!!」

なんてストーリーを上げていた。

 顎尻おやじは結婚式を終え、披露宴に。(本当に雰囲気のいいところであった。)

 コロナ禍もあり、これだけの大人数で結婚披露宴に参列させてもらうのは何年ぶりだろう…。

そんな事を心の中で思っていたところ、早くも

 結婚披露宴、主賓の挨拶

が回ってきた。

  顎尻おやじ今日1番の大仕事。

さすがに、この時だけは右ポケットから意識が離れていた

挨拶の一部掲載

(前振りで軽くジャブを入れながら…。その後に…。)

 「お前の親の顔が見たい、お前の親は、どうしたらお前の様な男を育てれるの??」

 「これは私が、彼〇〇君と交わしていた会話です。」

 「これだけを聞くと、悪い意味で言っているの?って思われるかも知れませんが、決してナーバスな話ではないんです。」

 「私ごとですが、私には三人の息子がおり、〇〇君と同世代の長男もいます。」

 「だから純粋に親として三人の息子が〇〇君の様な漢になってもらいたいと願って憧れて、彼にお前の親の顔が見たいと言ってきました。」

 「それでは、何故?私の様な古臭い昭和の漢が、〇〇君に惚れるのか…」

 「それは、この披露宴会場の席にも現れています。」

 「今、私は職場関係の席に座らせて頂いてますが、メンバーを見ると、残念ながら彼を引き上げる様な実力者は私を含め座っておりません。」笑

 「ただ、彼がこの会社に入ってきて誰もが一番苦しい、入社して三年ぐらいを共に戦い、そして〇〇君を家族の様に思い、時に厳しく叱ったり、怒ったりした先輩、そしてその先輩の悪口を一緒に言ってストレスを発散したメンバーが座っています。」

 「これは、彼が今自分があるのは、この人たちの”お陰だ”皆さんのお陰で今、この幸せな時を迎えられてます。ありがとうございますと表現している人選に思えならないです。」

 「そんなところが、私の様な古い漢の心をくすぐるのです。」

中略

 「だから、そんな彼にアドバイスや助言などと言うものはありませんが、敢えて、あえて言いますとどれだけ喧嘩しても、どれだけ罵っても、朝になれば互いにちゃんと向かい合って、行ってきますいってらっしゃい。と言えるご家庭を気付き、そんな平凡な一日、一日大切に紡いでいって欲しいのです。」

 「そしてそんな平凡な一日を大切に積み重ねて、お二人が幸運にも子宝に恵まれ、そのお子様が男の子か、女の子かは分かりませんが、月日が流れ結婚披露宴を迎える時、あなた方のお子さんが、今座っているあなた方の席に座り、あなた方お二人が、この披露宴会場であなた方から一番遠い席に、誰よりもあなた方を心配そうに見守られ、また嬉しそうに見つめている、あの親御さんの席に座る時、

 披露宴の主賓の挨拶をする上司

から、

 よく、お前の親の顔が見たいと言ってきたね…

 お前の親の顔を見るために、この披露宴に出席させてもらったよ!!

と言ってもらえる様なご家庭を作られることを祈念しまして私の挨拶とさせていただきます。本日は誠におめでとうございます。」

 なんてね、手振り身振りを加えて雛壇

 顎尻おやじ舞っていた…。

 どうだろうか、じっくりと挨拶の意味を考えながら読んでくれた方なら理解できようが、私の挨拶は決して本日の主役である新郎だけに向けたものではない。どちらかと言えばご両親に向けての賛美である。私の様に半世紀以上生きてきて親の立場になって分かることもある。だから敢えてご両親にスポットライトが浴びるような挨拶にしたのだ…。

しかし、そんな挨拶を終えても顎尻おやじの右ポケットのスマホは振動しないのだ…。

    おかしいなぁ…。

    まだ試合始まってないのかなぁ…。

と思いながらも、美味しい披露宴のお料理に舌鼓を打ちながら、何故かフアフアした気持ちで子供達の試合を心配していた。

 そんな時、ハウルは同じ道場の先輩方の試合のセコンドを何度も務めたりしていたようだ…。

 そして、ここからは披露宴も終えて車で高速道路を走行していた時に一本のラインが入った。それまで震えることが無かった顎尻オヤジスマホがやっと動いたのだ。すぐさま、たまたまあったパーキングエリアに車を停めてラインを見ると、それは時折ハウルレモンの試合を見にきてくれる

 親戚の兄ちゃん

からのライン。

それには、

 「ハウルとレモンの試合はまだですか?」

 「披露宴の挨拶は大爆笑??」

と言う内容であった。

私はそのラインに対し、

 それがまだ、二人の試合は送られてこんのですよ。」

 「心配してるんですが…。」

と送って車を走りだそうとすると、一本の映像が送られてきた。

ここからの話は、高速上のパーキングで映像を見ての話である。

 ハウルの試合だ…。相手はデカイ…。試合前の調査では確か九州では強者と呼ばれ、九州チャンピオンになってる漢。噂では体格はハウルと同等以上と言われている。過去に同大会の準優勝という経歴も持つと聞いた…。そんな相手と対峙しているハウル。そして試合が始まると、聞いたことがある声でハウル軽快に指示を送っているセコンド

 いつも大会会場でご一緒させてもらっている

 セマイ君のお父さん白竹さん

セコンドと映像係をやってくれている。あとで気づくのだが白竹さんの奥様が逆方向からハウルの映像を撮ってくれていた。(神の助け…嬉しい、ありがとうございました。

 しかし、その白竹さん(お父さん)のセコンドの声がハウルの攻撃にあっているのだ…。あっているというより、合わせられている????のと疑いたくなるほど…。

 後日、とある大会で白竹さんにお会いした際に聞いたところ、白竹さんよりハウル

   自分の攻撃で必ず終わろう

って事を確実に実現しようと指示を出してくれていた様だ。

 白竹さん曰く、

 「私が思っていた以上にハウル君ののフィジカルもパフォーマンスも向上してて」

 「アドバイスが要らないくらいだったよ」

とお褒めのお言葉を頂いたのだが…とても恐縮した。

 

 ハウルに聞いても

  「前から俺、思っててんけど…。」

  白竹さんのお父さんは素晴らしい…」

  「俺、好きや!!これからセコンドは白竹さん!!」

顎尻おやじがヤキモチ妬くように上から目線で私にぶつけてきた…。(くっそー)

 話戻して。

 確かに相手選手の体は大きく互いに類稀な体格同士の対決になっている。

 そして下段も重いのだ…。が、少し見ていると徐々にハウルが確実に押している…。後でハウルに聞くと

 「俺の膝を受けるたびにウェ〜ウェ〜ってなってたから相当効いていたはずやで」

 「試合後に挨拶したけど、腹押さえたままやったから、申し訳ないと思った…」

と解説するほど、突きと下段の合間に入る膝で相手の顔が大きく歪み更に後退させるのだ…。

 それに合わせるかの様に、白竹さん

   「ナイス膝‼️」

   「ナイス下段‼️」

と小気味よく励ます言葉が入るのだ…。

   これが本当に上手いのだ…。

 そして相手選手の顔にハウルの突きが流れて当たる反則があり注意2まで受けたのでやばいと思っていたが技ありまでには至らなかったものの、完全に

  ハウルの優勢勝ち

となっていた。

 時折映像からは、いつも一緒に他流派の大会に出ているご家族の声も聞こえる。いつもなら当然聞こえるレモンや妻の声は一切なかった。(丁度同じ時期に別のコートにレモンが立って妻がセコンド兼映像係をやっていたからだ…。)

 

 この後、ハウルは今大会優勝した相手に2回戦で、前大会で戦って負けた時より僅差で負けてしまったようだ。

 そしてレモンも一回戦、ハウルの裏で惜敗を喫していた。

 しかし、なにより私が全く参加してない大会でアップもしたやれない状況のなか、ハウルのアップは同じ道場のマサノブ君翔太郎くんお父さんである山本さんがしてくれた様で、そんな写真も送られてきた高速道路のパーキングエリアで、顎尻おやじはなんかホッコリしたように感じたのが正直なところだ…。

 ハウルレモンも結局は勝てなかったが、皆さんの助けを受けながら試合ができたことを本当に嬉しく思った…。この借りはいつか返さなければ…なんて思いながら、

  首をキリンの様に長くして待っていた親戚の兄ちゃん

に送信した。

 それでは…また。つづく。

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