リベンジなるか、8ヶ月前に負けた相手に成長を見せつけれるか?
「今日は動ける!!」
と言ったきり、淡々とアップを続けるハウルがいた。試合コート横に陣取る形だ。何度も言う形になるが、相手選手は昨年4月から多流派の試合に出始めた時に対戦して
負けを喫した相手。
ちょうどその頃、同じ道場で汗を流している強者である○○君がハウルと同じぐらいの試合になると、横の試合場前で待っている状況だ。そして、ハウルも試合場で待機する。いつもセコンドに入るのは妻とレモンだが、正直なところ今回は顎尻おやじもセコンドに入りたかった…。
ただそれも許されず、さらに横の試合場の同じ道場の○○君の試合も見たい。その○○君の相手は、いつも接戦で負けている選手なので余計に大きな声で応援したい…。自分の子供と同じくらい応援したいのである。しかし神様も意地が悪い…。ほぼ同時に試合開始になったのだ。顎尻おやじは、
○○君、勝ってくれよ!!
と心で祈り、ハウルの側でいつもの映像係へ。
そしてハウルの試合開始!!
相手選手も一度勝っているだけに猛突進!!ハウルも受けて立つように前に!!
巨大な肉と肉のぶつかり合いのようなファーストコンタクト
少し鈍い音がした…。
互いに大技は狙わず、突きからの下段という展開。互いに重そうな事だけは伝わる。そしてその状況から
ハウルが押す(そんな事めったにないから、赤字にしておく)
展開となる。打ち負けてないのだ。何発か
良いローや突きが相手選手のボディーに突き刺さる。
そして、ハウルの膝で相手選手が押される場面が出て来た。そして時折、
ハウルの掴みか、押しかを審判から注意され、警告まで与えられてしまった。
しかし、見ていると全く気にしていないような気がするハウルの様子。
突きと下段と膝蹴り
で攻める、相手が下がる、攻める、相手が下がると行った展開で進んで行くも、また
副審の旗が振られたのだ。ハウルの押しを注意している
正直なところ、親からすれば押しているようにも掴んでいるようにも見えない。ただ一方の手ばかりで突いているから、もう一方の手が相手に触れると押しているように見えるのかも…。しかし、
やばい…。
と思った。
が??しかし、主審が試合の流れを重視したのか、押しと取らなかったのか副審の旗を制するように、手を副審に向けて注意を止めるよう押さえた。そしてハウルはその勢いのまま、相手選手をコート側まで追いやるような形で、
膝蹴りの連打
で押し込み試合終了!!まだまだ改善の余地はあるが、動けている上に練習の成果が出ている試合内容であった。そして判定は…
ハウルに旗が全て上がった。
勝利である。
約8ヶ月振りのリベンジ
珍しく、圧勝であった。
結構な汗をかいているハウルだが、ヘッドガードを脱ぐ姿が何故か
清々しい
ように見えた。
そして後で分かった事だが、(いつもセコンドに付く妻も映像をスマホで撮影する。何故なら戦う子供達目線の映像と、観客目線で見る映像が欲しいから。更に、妻も顎尻おやじも必死に応援にしすぎてフレームアウトする確率が高いので度々撮影されてないこともあるので…。妻のフレームアウト率が高い。)妻の撮影した映像には、ハウルが戦い終わって旗がハウルに上がった瞬間、
妻の心の叫び
勝った………
と小さく、そして安心したような声で囁かれていた…。
そんな、激しい戦いが終わってすぐに、隣の試合場で戦っている同じ道場の○○君と親御さんの元に近づくと今回もまた、
接戦で負けた…。
とのことであった。残念無念。顎尻おやじが大声で応援したところで勝てるわけでもないのは重々承知であるが、
応援したかったなぁ…。
と悔しさが滲み出た瞬間であった。
しかし、ハウルは勝利しレモンも悔しい負けを喫したが顎尻家に取って初めての
ダブル入賞
で
ダブルでチャンピオンカップ出場権獲得
となった。そのチャンピオンカップの大会申し込み期限が締め切り間近ということで、すぐさまハウルとレモンのチャンピオンカップの申し込みをしたのだが、その際に当然と言えば当然であるが、大会参加費も一緒に取られ、顎尻おやじの財布はスッからかんになってしまいました。嬉しいのか辛いのか良くわからん感じの大会でしたが、写真に収まる二人の顔を見ると、充実した大会であったように思います。
それでは、また…。つづく。
コメント