あなたは、金縛りになっている人を見たことがありますか????

過去の良き思い出

顎尻おやじは、それまで金縛りになったことはなかったけど、金縛りになってる奴を初めてみた…。

 顎尻おやじがね、大学生の時の話。

 当時はね車の免許を取りに地方へ2、3週間泊まり込みで免許を取得する免許合宿があった。本当によく流行っててね、大学生なんか旅行気分で免許が取れるとよく利用していた。

 そんなブームにのってと言うか、値段もそんなに高額になるわけでもなかったのでアルバイトで貯めたお金で大学のクラブのメンツ二人と一緒に

 愛媛の新居浜市

に免許合宿に行った。

 

 宿泊するところは、一階は料理屋さんで2階に間借りするような形で宿泊させてくれた。そして、そこへ教習所のバスが迎えに来てくれた。本当に長閑なところにあって、のんびりって感じで街の時計が進んでいる様に感じた。

 驚いたことは、普通免許取りに来るのに乗用車に乗って(無免許でくる奴)来るものも居て、さすが田舎やなぁとビックリしたのを覚えている。

 そして、教習所では良い教官にあたったと喜んだのを覚えている。

 

 ところで免許合宿に一緒に行ったのはナカノ君とサカイ君本当に仲のいいクラブの同期。楽しくワイワイ過ごしていたが、それは初日に起こった。

 寝る時に、一部屋に三人が寝るのだが、当初、私が真ん中でナカノ君とサカイ君が挟む形で寝る段取りになっていたが、サカイ君が真面目な顔で、

 「俺な、壁際で寝るのん苦手やねん。変わってくれへん」

って顎尻おやじに頼むので二つ返事で

 「ええよ」

って壁際に変わった。よく聞くとサカイ君はそれまで知らなかったが

    お化け

なんかを良く見る人だと言うことが話を聞いて分かった。顎尻おやじにそんな能力??もないので関係ないと三人でワイワイ遅くまで話して寝た。

 そして其の晩、それは起こったのである。

 夜中の2時ごろ(後に時計で確認)

  シャキーン

と言う大きな音がして、若い顎尻おやじが目を覚ました。

 それは、それは凄い音でビックリして飛び起きた。そして、そのまま天井を見上げるも何もないので、気のせいかと思いもう一度寝ようとした其の時、たまたま横で寝ているサカイ君を見たら、

 こちらの方に体を向けて横たわり、頭と両手を持ち上げるような形

で顎尻おやじを見ている。

 瞬きひとつしない。

そして

 うー、ウー

言っている。言っていると言うよりは、唸っているって感じがあうかもしれない。

 初め顎尻おやじは寝ぼけているせいもあり、サカイ君が何をしているのか分からなかった。理解できなかったのである。それでも

 ウー、うー

と苦しそうに言いながら

 サカイ君が頭と両手を持ち上げ天井か横か分からない、やや斜め方向に起きあがろうとして、起き上がれない様な格好に驚いてきた。そして、恐る恐る

 サカイ サカイ

と呼んでも、

 瞬きすることなく、

  ウー、ウー

と言うのみ。これはただ事ではないと目が覚めてきた、顎尻おやじが

    サカイー

っと大きな叫び声と共に、サカイ君の体に飛び込む様な形で抱き抱えるとサカイ君が

  ふ〜

っと言って、カチコチの氷の様に固かったからだが脱力した。そして、顎尻おやじの

 サカイー

って叫び声でナカノ君も目を覚ました。そして、顎尻おやじがサカイ君に

 「どないしたんや、しんどいんか??????????」

っと聞いたところ、涙目で

 「よく助けてくれた。天井から知らない女性が舞い降りてきて、俺は押さえつけられて、動けんかってん。」

 顎尻おやじ君が助けてくれたんや。俺の上に乗ってた女性を跳ね除けたんや。」

 「それで、俺の金縛りがとけたんや」

と言うので、顎尻おやじは人一倍怖がりやから、もう

 怖くて、怖くて

仕方がなかった。それでも、苦しんでいたサカイ君を助けたんやから、

 良かった

と心底思うものの、顎尻おやじは気持ち悪くて寝れない。挙げ句の果てに、サカイ君が

 「ほんまに、あの女性、顎尻おやじには見えなかったの???」

って不思議そうに言いよる。それでまた、顎尻おやじは

 怖くて、怖くて

寝れないかと思ったら、結構すぐに寝た。意外と寝れなかったのは、ナカノ君やったらしい。朝起きたら、一人寝不足そうな顔をしていた。

 サカイ君も知らない女性から解放されてすぐに寝れたらしい。そう言うタイプだった。確かに…。

そして不思議なことに、もうその様なことは起きなかった。そしてしばらくの間、サカイ君は顎尻おやじの事を

      命の恩人

と呼んでくれていた。

 しかし、見える人には見えるし不思議なことがあるもんですね。私はそれまで金縛りにもなったことが無かったので、まさか自分が金縛りにあった友達を直視するとは思いもよらなかったので、今でも良く覚えている出来事です。

それでは。また。

                  つづく…。

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