チクワが怖い…。恐怖のおでん!!!

漢飯

包丁も満足に使えない漢が作る、漢飯第2弾。

 最近は、空手、空手と空手参戦記のようになってきているので、ここで一呼吸。以前にも書いたように私、顎尻おやじは大正生まれの爺さん婆さんに育てられた。婆さんが良く、

     男子一切厨房に入らず

なんて言うモノだから、台所仕事はほとんどダメな顎尻おやじ!!未だに満足に

 包丁でリンゴが剥けない

    ピーラー一筋

 一途な漢…。

そんな私が10年ほどシングルファーザーをしてた時にならった料理。そう、それは寒くなってきた今頃、仕事場の先輩からならった、

    おでん🍢

これがなかなら素晴らしい。たまに作るとハウルとレモンは大絶賛。私の作る(まあ作るって言っても、数品ぐらいしかつくれんのやけど…。)料理のなかでは最高傑作とも名高いものになっている。ちなみに、私が作る料理は妻は作らない。何故なら、顎尻おやじが出来るなら 

    お前が作れ!!!

ってタイプ。私が妻から料理を習うことはあっても、逆はない。決して

 臣に屈して天下に勝つ!!(自分より劣っている者からも意見を聞き入れて天下に勝つという考え)

なんてことは一切ない。私の妻は、

   隣国の将軍様と一緒(知らんけど…。)

のタイプ。あっさりとしている。

 話戻して。不器用な漢でもできる料理はないかと、シングルファーザー時代に困り果てて職場の先輩に教えてもらった。家には私を育ててくれた婆ちゃんや、モーモー(妹)も居たが、たまには何か料理をしなければとは思っていた…。そこで仕事場の先輩に

 「包丁も満足に使えん漢が作れて、何回か食べれる料理ないですか???」

と聞いたら、ある先輩が

 「そら、○○ちゃん(当時の私のあだ名)、おでんがええで。おでん!!」

 「平天やら、チクワやらタネは切らんでもええし、大根もじゃがいももピーラーで剥ける」

 「なんなら、そのピーラーで不恰好に剥いた食材の方が、出汁が染み込みやすいで!!」(あくまでも個人の感想、個人の意見…。」

なんて言う。昔から、すぐ行動に移すタイプなので食材を早々に買ってきて作った。

具材は

 チクワ、平天、厚揚げ、大根、ジャガイモ、ウインナー(子供が好き)タコ(後に釣ってきた明石のタコを入れている時もあったが、今はタコが高すぎて…)鶏肉。卵(ゆで卵)などなど。

そして、その先輩が1番こだわって顎尻おやじに作り方を教えてくれたのが、

 スジ肉

である。

 おでんにスジ肉を入れろ

と言うのである。スジ肉さえあれば全ての食材が

 魔法にかかったように旨くなると…。

そう言われたらすぐに、乗ってしまう顎尻おやじは、大量のスジ肉をいつも買ってくる。結構な量。まあ、ざっと2キロぐらい。これを沸騰したお湯でグツグツと煮込む。まあ、煮込むと言うよりは煮込む前のアク抜きである。それを結構ええ加減に(悪い意味で)する。その先輩曰く、

 アクではない」

 「アクは旨みでもある。抜き過ぎたらアカン」

とも言っていた。よってアク抜きはサッとするだけ。そしてそのスジ肉は別のボールに入れておいて、おでん本体のお鍋を作っていく。下拵えはジャガイモ大根は普通に皮を剥き適当な大きさに切る。あくまでも不恰好に剥いて切る。大根は少量のお米でゆがくか、電子レンジで

    チン

して柔らかくする。後は、ゆで卵作ったりと、ほとんど包丁作業がないというかいらない。そして、沸騰したお鍋に出汁の一部となるであろう鶏肉を大量に入れる。そしてアクをとって、ここで

 出汁ツユ

を投入する。ウチでは 

 イチビキの、「献立いろいろつゆ」

なるものを使うようになった。妻からの伝授である。

 そしてここから、大根やウインナー、そして、おでんのタネの中心の練り物などを入れていく。多少、料理酒や味醂などで味の調節はするが、そこは漢飯。レシピとしてキッチリと言えるほど、細かく料理はしてない。

 そして、最後の最後に色々な具材を蓋するような形で、スジ肉を1番上からお鍋に投入する。沸騰させてからグツグツと弱火で煮込む。鍋の温度を上げ下げするように途中で火を止めたりもする。

 そして、最後の最後。お鍋の上から呪文をかける。

     顎尻おやじが作った、おでんは世界一美味い

ってね。そうすると不思議なことに旨くなる。ほんまに美味くなる。(知らんけど…。)そんな感じでシングルファーザー時代、

 おでん

をタクボンに作ってやると、

 「美味い、美味い」

って言うて、ほんまに美味しそうに食べてくれる。ほんまに嬉しい。そして、おでんの良いところはタネが無くなったら追加できること。練り物は買ってきてすぐに入れれば大丈夫。そんな手軽さもあるし、タクボンが美味い、美味いって何度も言ってくれるもんやから、顎尻おやじは嬉しくなって毎週、毎週、おでんを作っていた。そしたらある時タクボンが

 「あかん、俺、チクワが怖い…。チクワが怖い!!」

って言い出した。モーモーにも、

 「もう、チクワ見るのんイヤや」

って言い出した。余りにも毎週作り過ぎて、食べ飽きるのを飛び越えて

     恐怖

を覚えてしまったのである。

 あれからタクボンは、チクワが怖いって言うトラウマを時折だしよる。それでも人一倍、前向きな顎尻おやじは、その後も幾多の

   自分流の改良

おでんに加えて、いまでも家族に作って振る舞う。

 タクボンは若干、子供の頃のトラウマ、チクワが怖いと練り物を少し嫌うが、それでも大量のスジ肉入りおでんを美味いと言ってくれるし、いつも文句ばかり言うハウルとレモンも

      顎尻おやじが作った、漢飯もおでんだけは、最高や!!

と言ってくれる。皆さんどうですか??簡単な漢飯これからの季節良いですよ私も先日キロのスジ肉の塊を買ってきた近々作るとするか

    それでは、また…。つづく…。

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