リアルチャンピオンシップ決勝大会の裏側で…。

子育て

大荒れな、顎尻家の新年…。よく大会に出れたよね…

 リアルの決勝大会前、インフルエンザやコロナ、それに胃腸炎などが流行っていた。周りでも体調を崩すものが続出していたなかで、顎尻家も

 手洗い、うがい、睡眠、しっかり食べる

を心がけていたが、決勝大会前になんと、レモンが

 39度以上の熱発

となった。この時点で、妻は

 リアルの決勝大会は、レモンとお留守番

と覚悟を決めていたという勇ましい奥様!!。そして妻が仕事を休んでレモンを病院に連れて行ったところ、

 インフルエンザでもなく、コロナでもなく、胃腸炎でもなく、

   溶連菌(別にデカくする必要ないか…知らんけど…。)

であった。子供がよくなるヤツ。妻はこれなら、病状が回復すれば、学校も数日で行けるし、リアルの決勝大会にも出場できる。なんとか体力が回復するのを祈るしかないって思ったらしいのです。ただこのレモン、

 溶連菌

にようなるんですわ。幼児の頃から、もう

   10回

くらいなっているイメージがある。連れて行った通い付けの病院でも、

 「レモンくん、また溶連菌やで…!!」

って言われるありさま。それでも現状では、不幸中の幸いである。

なんとかレモンを隔離して、他の家族がうつらない様にすることを高レベルで行った。ハウルも子供なんで、うがい手洗いを軽視するが少しは意識していたと思う。頻繁に

 手洗い、うがい

をしていた。

そして、リアルの決勝大会当日。早朝から起きて妻と二人で大会準備!!

 よくこの日を迎えられたなぁ

と思ったのも正直なところ。日本では新年早々、

 能登半島の地震や、日航機と海保の飛行機事故

などが発生し、そもそも

  空手

などをしている場合ではないかの様な雰囲気もあった。それにインフルエンザなどの流行もあり大会に出れない子供達が多くなっているのを伝わり聞いていたからである。

だからこそ、ハウルとレモンには

 空手の大会に出場できることを感謝すること。

 普通がいかに当たり前ではないこと感じて日々一生懸命生きてほしい

と思った次第でして…。そんな事を家族で思いながら大会会場に行ったら、早朝にも関わらず、

 出場する子供達と親御さん

で溢れかえっていた。会場に入るのも一苦労であるが、入ってからも観覧する場所を確保するのが難しい状況。顎尻家四人も観客席には座れず3階の細い通路に

 空手バックなど

の手荷物を置いて立っての観戦となる状況であった。しかし、そんな状況は彼方此方で見られた。正直、

 参加選手や、観戦の親御さんの人数に対して、会場のキャパが小さすぎる

様に感じた。

 空手の試合などは空手着や防具以外にも飲み物や、弁当などを持って行く方もいるだろうし、冬場の大会だとアウターも会場で脱ぐので置く場所も必要。更に、空手のアップをするために、

 大きなキックミット等

を一つ二つ持って行くのが参加者のほとんどではないかと思う。そうなると観客席は参加する選手や親御さんの人数以上の場所を占拠されると想像することが必要になる。そんな事は分かっているだろうに、ちょっと狭過ぎるのだ。

 通路に大きな荷物と人が居ること

によって万が一の際に、怪我人が増えたり、今回の様な地震があればそれこそだろう。素晴らしい大会で大会を重ねるたびに参加人数が増えているように聞いているので、この辺りは改善してほしいなぁ(決して文句を言っているのではないですよ、大会運営者様)と思ったのは否めない。

そんな中で大会が始まった。

   1500人以上の少年少女の空手選手が集まる大会

もそうないことから、会場3階部分から見下ろした

   開会式

には少し圧倒されるとともに、今まで参加させてもらった

 JKJOadidasカップ

とはまた一線を画すように思えた。そして、

 この会場の雰囲気にハウルとレモンが飲み込まれない様に…。

と願った。

 そして試合が始まるとアリーナ部分には多くの選手や関係者でごった返した。試合場が所狭しと設置されている状況で試合の順番を待つ数名の選手やセコンド以外は、

 2階、3階部分で見る様に!!

とアナウンスが流れるも、なかなか解消されない。その為、試合進行の妨げにもなっている。各試合場が詰めつめなので、移動も難しい。それにだ、

 2階、3階

に上がったとて座って見える様には現状なってない。ほとんどの人が通路や入り口付近のエントランスに荷物を置いて座り込む状況で、上の階に戻るのにも人をかき分けて歩く様な状況。やはりこの様な大きな空手の試合をするには

 もっと大きな会場が必要

のである。だからアナウンスを聞いても誰も守らないし、せめて運営側は2階3階で見る様に言っても守らない事を想定して、

 もう少し、試合場の距離間隔を広く取る

べきだと思った。なぜなら親や一緒に来ている家族、同じ道場の子供達や先生などなど、そういった者はやはり試合場近くで見たいというのが正直なところ。それを踏まえた上での会場設営をお願いしたい。

 確かに、広い会場を取るのには先立つものが必要なのも分かりますが…。

 そんな中、ハウルとレモンと一緒の道場の子供の試合が始まった。本当は試合場近くで一緒に観たかったのだが、2階会場の通路で立って観戦。応援で声も出したかったが、四人で沈黙してみた。その同じ道場の子も強い子であるが、大会の雰囲気に飲まれて

 いつもより腰が高く、本調子がでないまま

試合を終えて初戦敗退してしまった。別の同じ道場の子も試合に出ないのに会場に応援に来たりしていたなかで残念な結果になってしまった。ハウルもレモンも少し

   気落ちした顔

をしているのを心配しながら、レモンのアップに向かったレモンのアップはハウルの役目。その大役をきっちりと務めるハウルも少し

 良きお兄さん

になってきた。

そして、試合場にレモンが向かう。実は顎尻おやじは二人には隠していたことがあり、今日の大会には

  白蓮会館全日本大会

でも会った、二人をいつも気遣ってくれる

  気のいい兄ちゃん

が観にくる予定だった。いつも忙しい気のいい兄ちゃん、それ遅れているのか…。レモンの試合前には間に合わず、いつもの様に顎尻おやじがレモンにアドバイスを送り、セコンドは

  ハウルと妻

が務めた。試合早々、すこし下がり気味で相手に合わす組み手を進めるレモン。そして試合が徐々に進んでいく中で

 エンジンがかかってきた

様に技を繰り出すレモン。試合は

 五分

の展開で決定打はなく、判定へ。顎尻おやじの判定では

 引き分け

であるが、如何に??

と思っていると副審二人のうち、一人はレモンに旗を上げ、もう一人は相手選手に上げるような判定となった。そして主審が引き分けにするか?どうか?と思っていると

 主審は相手選手の勝利

に手を挙げたのである。試合直後、妻曰く、いつも以上に納得がいかないレモンは少し荒れ気味だったとのこと。それを次の大会に活かせる様、努力してくれと願うばかりであった。そして、

 誰が見ても勝っていると言える状況を作り出す

ことを目指して欲しいと願ったのである。そして、顎尻おやじはこの会場に向かっているはずの気のいい兄ちゃんにLINEを…。

 レモン、1対2で惨敗

と記送信

そして、ハウルの出番である。ヤマトを改名できるか掛かっている

   大一番

である。それにしても

 気のいい兄さん

はまだ会場に現れず、試合が終わった後に来てもらっても気まずい正直レモンの試合見て欲しかったのでレモンに

 必ず初戦は勝てよ

と発破をかけていたのも事実。しかし致し方ない。そして試合場ハウルが待機し、セコンドに着く妻とレモンがハウルを取り巻く状況の中、

 気のいい兄さん

が到着した。顎尻おやじの

 ハウル今から試合や!」

と声を掛けたのもそっちのけで、ハウルの試合場に近づき、そして間髪入れずハウルの肩を後ろから掴み、

 「今日は勝てるんやろうなぁ」

  一発カマシ!!

それを聞くや振り向きざま、

  気のいい兄さんを直視したハウルの顔は引き攣っていた。

そして顎尻おやじは試合前から決めていた事を実行に移した。それは

 気のいい兄さん

 ハウルとレモンのセコンドに入ってもらう

である。

 いつも二人を本心から気にかけてくれている気のいい兄さんに、間近で観て声をアドバイスをかけてやって欲しいと思っていた。だから、妻に言ってセコンドを気のいい兄さんに変わる様に伝えた。妻も理解していた様ですぐさまバトンタッチ。

 少し拒んではいたが、気のいい兄さんも元来

   フルコンタクト空手が大好きな漢

でセコンド業も嫌いではないはず。ハウルのセコンドに家族以外の者がついたのは、adidasカップで道場の先生が付いた事以外は初めてのこと。

 後にハウルはこう語った。

 「俺は、今日初めて緊張というものを知った。今まで試合で緊張していたと思っていたのは緊張ではない。それほどの緊張を味わった。気のいい兄さんのセコンドで試合をした今日ほど、ド緊張だったことは今までない…。」

と何故か

 嬉しそうに

言っていた。ただ、そのド緊張とは裏腹に試合が始まると押されてはいるも、何かスイッチが入っていたのか、いつもよりは

 動けているハウルの城

があった。相手選手はハウルの大柄な体から離れない様に

 間合いを詰めて押してくる組手

を挑んできた。当然の選択ではある。

 それでも若干やりにくそうに映るハウルの横顔。それよりセコンドのレモンと一緒に入った気のいい兄さんが気になる…。

 いつもセコンドにも入らせてもらえない顎尻おやじはもっぱら映像係。その時も当然映像係であったが、ただ、いつもと違ってセコンドが気になって仕方がないのである。顎尻おやじは

  その欲求に負けて、

ハウルの試合を撮影しながら、スマホのカメラをセコンドに向けたのである。そうすると、こりゃまた

 ビックリ‼️

気のいい兄さんが顎尻おやじに負けないほどにデカい声でハウルを応援している。レモンもタイマー役を応援しながら必死にやっている。その刹那、その刹那である。(敢えて2回にしてみた…。)カメラのファインダーを覗くと(ファインダーとは言わないか…。知らんけど…。)なんとなんと必死に応援するあまり、

 気のいい兄さんが試合場に入って行く様に身を乗り出し応援しているではないか

そして、その姿を目にした

 副審がすぐさま席を立ち、気のいい兄さん

   下がる様に注意

しているではないか!?気のいい兄さん

 感情入り込みすぎ!!

なんなら

 俺に代われと言わんばかり

の前傾姿勢。これを見た顎尻おやじは、面白いやら嬉しいやらメチャクチャ複雑な気持ちで、撮影していたカメラが

 揺れる、揺れる。ブレブレ!!

笑い飛ばしたいところであったが、試合中。それもハウルの

 ヤマト改名式(いったい何個名前あるねん??知らんけど…。)

も兼ねた試合である。

 そしてセコンドの熱い気持ちが伝わったのか徐々に間合いを取りながら相手の技を交わした際に、得意技を出して行くハウル。顎尻おやじもセコンドに負けない様、

 行け、いけ、イケ

と心の中で

  絶叫!!

恐らく、別アングルで撮影していた妻もそうであったであろう。そして、いつもより張り上げたレモンの声で

 ラスト30

と声があがった。顎尻おやじには十分届いたが…

 その声ではアカン

と思ったのか、レモンの数倍声圧で(こんな言葉あるの??こう表すべきと思ってんもん、知らんけど…。)

 ラスト30(あと残り30秒ってこと)

と気のいい兄さんのも入れたタイム読みが試合場に響いた…。そして

 ロー、ロー、ナイスロー

とハウルを鼓舞する励ましのアドバイスが飛ぶ。まさしく

   声が飛ぶ

とはこうゆうことか…と思わされるほどの声圧であった。(知らんけど…使いすぎ…。知らんけど…。)顎尻おやじも久々に声圧なら

俺と気のいい兄さんは

   五分

だなぁ…と思わされた。そして相手の押しの注意がはいるとともに尻上がりに良くなるハウルの攻撃イケ?っとそう思っていた時にタイムアップ!!そして

 判定。

副審一人は引き分けも、一人は相手選手に旗があがる…。そして主審は…。

 相手選手に手を挙げた。

 2対0の完敗

である。試合場から出てきたハウルはいつも以上に悔しそう。詰められた間合いに対策が打てなかったからか…。それに気のいい兄さんも少し、興奮気味にちょい怒りという感じで、

 「もっと相手選手の押しの反則を早く取ってくれれば…。」

更に 

 「でも、自主練習など成果が出てるのでは…。」

 「尻上がりに良くなってきたし…。」

 「初めの印象点だけが敗因かと…。」

とのアドバイスを残して去っていった…。やばり

 フルコンタクト空手に関しては熱い漢

である。

 さて、ハウルやレモンはこの負けを通じて何を感じ取ったのだろう。大会に出場できたことだけで満足なのか…。色々と考えて欲しい。家族で試合に出れることに感謝することなどを考えたが、それも含めて、今後の

 人生

に役立てて欲しいものである…。

そして顎尻おやじにとって

 この一年で1番楽しみにしていた1日が終わった…。

今年はどうする??来年もこの大会に出る様に努力するのか?出るだけでええのか?一回戦を勝つだけの目標でいいのか??勝ちたいのか…??

まあ、兎にも角にも、

   終わった…、何もかも…。

 矢吹ジョー

セリフを残して、終わりたいと思います。

それでは、また…。つづく…。

 追伸。

 顎尻おやじはまだこの時、この後に続く試練が待ち受けていることを知る由もなかった…。

 

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