強すぎた漢との硬い握手の中に、何かを感じた…。それは敵討なのか…。
昔から、私、顎尻おやじには余り
枠(わく)
と言う概念がない…。
プロ野球でお話しすると、阪神ファンであっても阪神以外の選手、例えば、
イチロー選手が好き、清原和博選手が好き、野茂英雄が好き
って感じで、別のチームに所属していても、
ノープロブレム
なのだ。
その人が、自分の好みに合っていれば、好きなら、その人が嫌いなチームにいたり自分が所属している団体とは違う団体にいても、そこに
壁
を設けないのが顎尻流。
だから、顎尻おやじ自身が遥か昔、
正道会館の帯を巻いていた
時も極真会館には沢山好きな選手がいたし、
憧れ
もした。
また、息子達には正道会館とは別の道場に入会させているし、息子たちがその道場で頑張っていても、それ以外の団体、道場、塾などで活躍されている空手選手が自分好みなら
大好きな選手
推しの選手
となっていることも結構多いのだ。
大会などでお会いしても決して流派の壁は設けない。何故なら
⭕️ええもんは、ええ。
⭕️うまいもんは、美味い。
⭕️ええ選手は、ええ。
⭕️別嬪さんは、ええ。
と言う考えが根幹にあるからだ。だから子供が所属している道場以外の知り合いも結構いる。
前のブログに書いた
白蓮会館の平木楓選手
もその一人。
よく大会などでご挨拶等をさせていただいているし、彼を応援するために、
昨年東京で開催された、新極真会の世界大会も観戦、応援したのだ。
そして、今回のブログの主人公
白蓮会館
の
福地勇人選手
もその一人。
当然東京で活躍されている方だから、頻繁に会うわけではないのだが…。
皆様も、YouTube等で有名な
福地勇人選手
をご存知かと思いますが、ハウルもレモンも大好きなんですよね。そんな福地勇人選手が、
文部科学大臣杯
第9回全日本フルコンタクト空手道選手権大会
の
中量級にエントリーしたのだ。
当然、
顎尻一家で応援。
し、特に福地勇人選手の尊敬する
新極真会のレジェンド
塚本徳臣先生(現役時代は顎尻おやじも大好きだった!!)
のご子息、
塚本慶次郎選手(今大会は中量級にエントリー)
との対決を楽しみにしていた。
大会後の福地選手のYouTubeLIVEでも話されていたが、塚本徳臣先生が福地選手に、
「俺の息子がお前を倒しに行くから、長く現役でいてくれ!!」
と塚本先生から言われた??
と言う様なお話をされてたと思うのだが、私も一フルコンタクト空手ファンとして見てみたいカードであると思っていた。残念ながら去年までの
塚本慶次郎選手
はまだまだトーナメントで上に上がってくる存在ではなかったが、今大会の一戦目の試合を見て、ハウルとレモンに
「この大会の台風の目は塚本慶次郎選手だよ!!」
「この年代はグッと実力が伸びる時期だから面白いことになる…」
と話していた。
特に名門
桜塾
のエース
石野源太郎選手
に勝った試合は
圧巻
であった。(JFKOのYouTube見てね。)
残念ながら慶次郎選手は、その後敗戦してしまい、結果的に福地勇人選手と塚本慶次郎選手は対戦することはなかったが、体はお父さんより小さいながらも、お父さんと、そっくりな闘い方をする 慶次郎選手と塚本徳臣先生をリスペクトする福地選手の試合は楽しみで仕方ない。
来年の世界大会で実現することを大いに期待したい…。
![](https://nininsankyoku.com/wp-content/uploads/2024/06/IMG_3032-768x1024.jpeg)
話戻して、福地選手はご存知の方も多いと思いますが、今大会は
中量級 優勝
第一回WFKO世界大会の出場権獲得
と最高の結果を残した。
試合内容も完璧で上段への裏回し、前蹴りへの伏線の罠を多く仕掛ける
クレバーな戦
から観客が望む、
倒す、効かせる技
に特化した組み手を展開、特に
軸
がしっかりと維持できていた組み手をされていた…。それは、福地選手が苦手としている
超接近戦での押し負け
に対処するためだったのか…。
今大会はそういった押し負ける印象の試合は皆無だった…。
素晴らしい技術と試合内容は
JFKO YouTube(ユーチューブ)
にお任せすることとすとして、顎尻おやじは別の事を取り上げたい。
試合後のフルコンタクト空手界隈のインスタグラム等のSNS配信では、福地選手の
上段蹴りや、それまでの繋ぎ技、罠に嵌める誘い、遠い間合いからの突きなどが素晴らしい
と取り上げられていたが、私は、違う目線で顎尻おやじとハウル、レモンが目を疑うほどの
神がかり的な事件
を間近でみたので、それを取り上げてみたい。
そう、それは福地選手の2回戦でのことであった。
試合開始、20秒ほど相手選手と間合いを取りながら、打ち合わないまでも
制空権の取り合い
に終始していた福地選手が、急に相手選手と審判に試合を止める様に手を挙げたのだ…。
![](https://nininsankyoku.com/wp-content/uploads/2024/06/IMG_3073-1024x473.jpg)
それを見て一瞬で理解できたレモン!!全く分からなかったハウルと顎尻おやじ…
そしてレモンが大笑いして
「ウ、ひゃひゃぁ〜」
「神や!!」
「タイム計が動いてないのを試合しながら気づいた…。」
と言い出したのだ…。
どうだろう、それなりの人数がこの試合を見ていたし、
当然主審や副審もいたのだが、誰も試合時間を計測する時計が
動いていないことに、気づいていなかったのだ…。
YouTubeで見てもらえれば分かると思うが完全に福地選手は
相手選手を当然視野に入れているし、試合終盤でもないのでタイム計を見る時でもない。
それにタイム計もメチャクチャ大きいものではないのだ…。
(タイムキーパーがメンゴしていた)
私が以前のブログで書いた
八方目
である。
ここで改めて解説すると
「八方目」とは
目線の位置を動かさずに四方八方を見る能力
のこと。強くなるとこの能力も格段にアップすると言われている。ハウルやレモンの道場にも
ピカイチに強い青年がいるのだが、私が道場に迎えに行くとスパーリングをしていても必ず誰よりも一番に気づき、「ペコん」と頭を下げてくれる子がいるのだ…。
が!!
あの緊張した大舞台で、大きくもないタイム時計が動いてないことに、
さも、当然気づくでしょ??
って感じで、サラッと試合を止めて注意し、試合を再開するなんて
カッコ良すぎる
と我々三人は思ってしまったのだ…。
※なお、福地選手は5年ほど前の極真会館、中村道場の試合で、小西佑哉選手との試合でも同様のことがあった。当時のユーチューブがまだアップされているので見ていただきたいが、なんと上端蹴りを捌いた直後に時計が止まっているを指摘している。
この辺は想像だが、タイムキーパーも「福地選手出てきた!!」と思って楽しみの余りにタイム計測忘れるんと違いますやろか…。😆
下の画像が当時の試合のもの。小西選手の上段を捌いたところ。
時計動いてないってこの後指摘する。
![](https://nininsankyoku.com/wp-content/uploads/2024/06/IMG_3083-473x1024.jpg)
話戻して!!(すいません、話がよく飛んで…知らんけど…。)
当然、この試合
上段への裏回し蹴り
で圧勝であったのは言うまでもない…。
大会終了後の福地選手とのやり取りで
この八方目の話を福地選手にしたところ、
目、8個付いてますから…。
と、ちゃめっ気たっぷりの返しが来た。
初日の一戦目も福地選手が割りと苦手とするタイプの選手に圧勝し、次の試合でも、この様な事があったので、
だいぶ調子が良いのは間違いないなぁ…。
と思っていた…。
そして大会初日の夜、
我々三人にとって、もう一人の神にお会いしたので、私がこの出来事をいの一番に話したところ、
福地、見えてますね…
当然でしょう…
調子は良い筈ですから…
と言われていた。(さすが、初日で福地選手が負けることはないと鷹を括って大会を観に行かないはずだ…)
その予言通り、福地選手は二日目も大活躍し、
新極真会
の
後迫 龍輝
選手にも裏回し?前蹴り?を上段に決めて
圧勝
し決勝戦ではアクシデントを乗り越えて
優勝
した。
顎尻おやじは大会終了後、
福地選手
と
硬い握手(表現が盛りすぎか??知らんけど…。)を交わし、彼に
「お疲れ様でした。平木選手の事があったから…」
「福地選手まで、どうなるか心配でした…。」
「敵討ちしてくれて…」
とその後を続けようとしたところ、福地選手の口から
「僕まで…」
「負けるわけにはいきませんから…」
「応援ありがとうございました。」
と、しっかりと顎尻おやじの目を見て語ってくれたのを妻や、ハウル、レモンも横で見て、家路に着くまでに、
「来年、WFKOの世界大会、東京まで見に行くか??」
って言うと、妻まで
「レモンも行くなら私も行く!!」
と言い、レモンに
「どうする??」
と聞くと
「当たり前、応援しに行く…」
と言う。
ハウルは聞くまでもない…。
すでに気持ちは東京に行っている…。
そしてこの試合で何を二人は
感じたんだろうか…。
まあ自分が空手をやっていく中で
生かしてくれたらええ…。
それでは、皆様、また…。つづく。
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