第13回 オープントーナメント 全世界空手道選手権大会 ③

空手

いやはや、素晴らしい大会、素晴らしい出会い。素晴らしい親子の時間でした…。

それでは、世界大会の続きを…。

ベスト16が揃ったところで一旦仕切り直しの儀式?が行われた。太鼓の演奏やら少年部の演舞やら、初日の前半に争われた型の世界王者による型の披露があったりと、観客を暇にさせない演出も好印象。おかげで、二人とも昼ごはんを食べずの観戦になった。

 そして、試合前に顎尻おやじの青春のシンボル、応援歌、

     長渕剛

兄貴の登場です。

 多分、観客の中で剛様の登場を喜んでいたのは、あれだけのお客さんの中で

     吾輩

だけであろう…。(それは失礼かな…)でもそんなの関係ない。先日のコンサート以来の再会…。

    ドキドキワクワク

そんな中、我らが兄貴は、2曲歌った。

 新極真会の歌

    乾杯。

実は、ハウルは長渕剛の

    乾杯

が大好き。コンサートでも乾杯が流れるとハウルも一緒に大合唱する曲だ。

二曲とも、熱唱してくれたが、顎尻おやじは一人コンサートモード。会場で、

     剛ー、つよしー、ツヨシー

と曲の合間の合いの手ではないですが、絶叫しておりました。多分、ハウル以外のお客さんには迷惑だったかも知れません…。(ごめんなさい、純粋な空手ファンの皆様)

ハウルも

 「心臓止まるから、絶叫やめてくれ!!!」

って言う。

そして、顎尻おやじの楽しみのお時間も終了し、試合再開。

平木選手は、優勝候補の一角と言われる

 新極真会、渡辺優作選手(和製タイソンの異名を持つ(知らんけど…。))

との対戦。試合開始して両者譲らずの試合であったが、渡辺選手の

     優勢勝ち

となった。小兵と言うには、フィジカルもハートも強い

   小さな巨人平木楓選手

も力尽きた…。

そして、後藤優太選手。こちらもイケイケの新極真会の岡田選手との対戦。大変楽しみの試合で、本戦で後藤優太選手の

 優勢勝ち

に見えたが外国人の審判は後藤選手に旗を上げるも、日本人の審判が引き分け判定と若干納得のいかない感じがした…。横で、ハウルも

 「絶対に、本戦で後藤の勝ちや!!!」

と珍しく感情を露わにして、大声で怒りをぶち撒けていた。そして試合は無常にも延長戦になり、後藤選手も力尽き、岡田選手の

 優勢勝ち

となった。試合後もしばらくの間、ハウルは

 「あれは、後藤の勝ち、勝ち、勝ち」

と怒り狂っていた。そして、

 「こうなったら、俺、これから外人応援するわ」

と言って外国人選手を応援し出した。その一人が空手会では有名な

 バレリー選手。

40歳を超えて今なお、現役。そしてフルコンタクト空手家なら誰もが知っている

 バレリーキックの生みの親(自分の名前が付いた技って他にないらしい…。知らんけど…。)

そんな有名な選手ですが、1、2回戦は余り動きが良くないように見えたので、顎尻おやじが

 「パレリーも歳かな、動きがイマイチのような気がする…。

と呟くと、当初からハウルは、

 「いや、違う。パワー溜めてる。無駄に動いてない初めから上にあがる積もりの戦い方や…。」

なんて専門的な見方をしていた。どうなることやらって思っていたら、ハウルが正解。あれよあれよという間にバレリーが上がってきて決勝へ。

 そして入来建武選手との決勝戦へ。

まあ決勝の試合内容は、面白くはなかったのが正直なところですが、会場に来ている外国人が

 バレリー選手

を尊敬しているのを感じ取れるぐらいの声援でしたし、バレリー選手の息の長さに脱帽。あの歳でフルコンタクト空手のトーナメントを勝ち上がるなんて、正直考えられない。

 そこで、ハウルと話したんですが、誰よりも普段から体を大切にして無理をしても無茶をせず、ここまでやってきたから、今があるのだろう…。って結論になってしまいました。そしてハウルは自慢げに

 「俺の言うことが、当たってたやろう???」

って言いよるし…。そこで、息子に負けたら都合が悪い顎尻おやじは、妻との約束ミッションを思い出し、大会を終了してアリーナ席は帰宅する観客と選手が入り混じっていたので、

 ここがチャンスと、好きな選手と写真を撮るミッションを敢行。

 しかし、ハウルが勇気を出して声をかけることが出来るのか…。実はね、コロナ前からこれまでにも世界大会ではないにしろ、大きな全日本大会には何度かハウルを連れて行ったことがある。その際、憧れの

 高橋祐太選手や、山口翔太選手に写真を撮ってもらおうと家で誓っても、いつも会場で逃げるハウル。恥ずかしくて恥ずかしくて、本当に逃げ出すハウル。自分で声を掛けるなんて考えられないどころか、私が選手に声をかけても逃げる始末。

 でもこんなチャンスそうそうない。

 チャンスを逃す漢には

 上田幹雄選手、後藤優太選手、平木楓選手

この3選手と写真を撮るのが目標。でも声を掛けるのはハウルはハードルが高そうなので、顎尻おやじが一旗脱いで

 顎尻おやじが声を掛けるが、逃げるな、一緒に写真を撮る計画を実行し、なんとか会場で 

 上田幹雄選手、後藤優太選手と写真が撮れた…。意外と満足そうなハウル…。

どちらの選手も素晴らしい、気さくな対応。スーツを着て帰り際の後藤選手は持っている物を全て床に置いて一緒に写真。そしてハウルに

 「空手、がんばってや」

の一言プレゼント。また、上田幹雄選手は写真後、

 「握手しよう!!」

と言ってくださり、ハウルは何故か右手にチケットを手にしており、その手のまま握手をすると言う、失礼さ。でも本人曰く、それぐらい緊張していたとのこと…。

 どちらの選手も強くて、真摯で、オーラが凄かった。

でもその後、粘ったが平木選手とは写真を撮れず、諦めて帰ろうと会場を出た。駅のホームで実は、顎尻おやじが会場をウロウロしていた時に平木選手とバッタリ会ったので、一緒に写真を撮ってもらって話をしたことをハウルに話していたら…。なんと同じ電車のホームにスーツ姿の

 平木楓選手と、そのお父さん

が居るのを発見。顎尻おやじは図々しくも、恐縮しながら、

 「先程、会場で写真を撮ってもらった者です。息子が、どうしても一緒に写真を撮ってほしいと…。」

って言うと、

 「あ、さっきの、ええイイですよ。」

とこれまた、丁寧な対応と真摯さが伺える振る舞い。親父としては、

    ハウルに、こんな男になって貰いたいなぁ

って思えるほど、好印象でした。

 三人の選手の皆様、ありがとうございました。ハウルの励みになるでしょう。

ハウルは上機嫌で、家路についた。帰る途中、二人で色んな空手の話をした。とても有意義だった。正直、とてもお金も使った大会観戦だったが、多分一生忘れることがない、息子との思い出になった…。常にお金を出して、より良い物を買うと言うよりは、お金を出して、

 より良き経験を

と言うのがスタンスなので、最高のお金の使い方と自画自賛。

そして、この経験を空手に生かしてくれたらば、なお、良し。いやはや、どうなりますやら。ハウルもレモンも10月中に、後二戦も空手の試合があるし、楽しみやね。ちょっと観戦効果が出てくれればね、そうは甘くはないかな…。それでは、そんなことを期待して。

 それでは、また…。つづく…。

 

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