いやはや、凄いですぁ…。あらためて空手って面白い…。
それでは、続きを…。
色々な国から大柄な外国人選手が出て来る度にハウルはパンフレットで、その選手の身長と体重を確認しては、外国人の体の大きさに大いに驚いていた。それにフィジカルも強い、強い。
試合も初日の為か、結構、技ありやら、一本勝ちやらと派手な試合が多い。そんな試合内容に顎尻おやじもハウルと一緒に目をキョロキョロとしていたら、ハウルの好きな
白蓮会館の中量級エース
平木楓選手
が現れた。セコンドにはYouTubeでも有名な
福地勇人選手と、弟の将人選手。
そして、平木楓選手のお父さん。
平木選手の顔を見ると気合満々、立ち方から礼まで素晴らしい出立ち。
試合始まっても他人の土壌で戦ってるような硬さもなく、素晴らしい組み手で
優勢勝ち
を収めた。
更に、ハウルの大好きな
後藤優太選手。
ハウルは子供の頃から、
デカイ、強い、カッコイイ、そして金持ち
が大好き。その中でもデカイ、強い、カッコイイの３拍子が揃っている（お金持ちやったらすいません、後藤選手）のが
後藤優太選手
外国人にも負けないほどの背丈と体重。それに仕事を持ちながら大会に出ていると言う珍しい選手。ほとんど一流どころは、空手一本でやっている人が多い中、（知らんけど…。）仕事を持って
空手頑張る
って素晴らしいにもほどがある。
その後藤優太選手が出てきたと思っていたら束の間、外国人選手を
裏回し蹴り
であっけなく一本勝ち
うわぁ〜
とハウルの口から自然と漏れた…。
本当に素晴らしすぎる。惚れる、ハウルだけでなく顎尻おやじのハートも鷲掴み。
二人とも素晴らしい立ち上がり、一回戦の戦い。
そして２回戦は
後藤優太選手
から。試合が始まり、重い下段と左の突きで押し、得意の左上段膝蹴りを狙う展開で、これまた
圧勝。
そして、平木楓選手の２回戦。
これはまたデカイ相手で顔一つ分くらい大きな外国人が相手。でも全く怯まずに試合を進めていく平木選手。そして、徐々に得意の左下段が決まり、デカイ外国人がその下段を嫌がる展開で試合終了。これまた
圧勝。
素晴らしい戦いで、お二人とも初日を突破して2日目に突入した。そして新極真会の競合選手である
優勝候補筆頭の、入来建武選手
や
加藤大喜選手、渡辺優作選手など
が順当に勝ち上がった。
その中でも、やはり先述した平木楓選手、後藤優太選手は他流派にも関わらず、他人の土俵で正々堂々戦い、勝利する姿は素晴らしい。
また、昔話かと笑われるかもしれないが…。
私が３０数年前に見た、
大阪府立体育館
での
極真会館と正道会館
の戦いを彷彿させるような熱気を感じた。
まだ、極真空手がひとつの時。
立技最強とも言われていた時。
あのボクサーのマイクタイソンに極真空手の八巻健二選手が勝てるって言われてた時代。
そんな時代に、大阪府立体育館が初日から声援に揺れ、本戦では満員で体育館が満客の地団駄なのか地面が揺れていた。それぐらい出場選手も応援選手も
殺伐
としていたし、それこそ観客席で正道会館の応援を一人でしていたら
喧嘩
でも起こるではって思ってた。吾輩、顎尻おやじも極真の方々に殴られるのでは？ってぐらいの緊張感の中、アリーナ席で応援していた。
柳澤選手、玉城選手、中川選手、角田選手等など
精一杯、応援したし、憧れたなぁ…。
あの時のような、そんな時代ではないですが、お二人の活躍は
大きな大きな怪物に噛み付くオオカミの如く、
喉元に噛みついて、噛みちぎる
そんな勢いを感じました。そんなお二人の姿を見て、ハウルはどう感じたんでしょうかね？
憧れてほしいなぁ。
感じて欲しいなぁ。
立ち居振る舞いを真似して試合に生かして貰いたい。
そんな願いを持ちながら、初日の会場を後に…。その会場を去る際に私たちの前で見ていた
顎尻おやじは興奮の余りに、平木楓選手のお母さんと、そのお仲間の方にお声かけさせてもらって帰りました。
次の日、また東京体育館に向かうも大雨、ドシャブリ。でも会場は一杯。
最近、空手の大会でこんなに人が入っているのを見たことがない。会場内アリーナ以外も２階席、３階席とお客さんが沢山いる。
この日はアリーナ席を取るも、あまりイイ席ではないはず。料金も1番安いのを買ったので、致し方ないって思ってたら、なんとマスコミ等の席を除いて1番前。赤コーナーの選手待機室の直近と、これ以上ない感じ。ハウルが席を立てば、選手と背比べができそうなところ。すごくイイ感じの席。テレビカメラにも映っているかも…。
そして、試合が始まる前にアリーナ席を一周しようとしたら、テレビの解説で
百獣の王、武井壮さん
が居て、気さくに皆さんと写真を一緒に撮っていた。私も、ひとつお願いしたら、フレンドリーに
イイですよ！！
って言ってくれて、
パシャリ
とツーショット写真を頂いた。そして、会場には多くの格闘技会の大物がたくさん見られ、
K一１やライジンで活躍している、元極真会館の
上田幹雄選手（ハウルの憧れ選手の一人）
や
K一１で活躍している、最強の侵略者、
山口翔太選手。
更には、空手界から
笹浦選手、亀井選手、小西選手、田中選手等などの顔ぶれがアリーナ席で見れた。
更に、我々世代には思い出深い
キックの小比類巻選手、武田幸三選手の姿もあり、ボクシング界から具志堅さんの姿もあった。更にメインアリーナ席の中央には、我が憧れの
長渕 剛様
と書かれた席が用意されてあった。
やはり噂通り来るのか…。なにを歌うんだろう…。
と空手以外の楽しみに、顎尻おやじはニヤニヤとにやけてしまった。
そんな豪華な人々が見守る中、試合が開始された。順当に勝ち進む中、
新極真会の岡田選手
が旋風を巻き起こす戦いぶりで勝ち進んだ。
中々の面構えで、結構イケイケドンドン、これからもっと強くなるだろう
そして、ハウルの大好きな平木楓選手も
下段蹴り
が決まり勝利。
後藤優太選手
もメチャクチャ大柄な外国人選手から勝ちをもぎ取った。あのデカイ選手に勝てるのは
後藤選手
だけではと思うぐらいのデカさとパワーだった。
平木楓選手、後藤優太選手。
二人してベスト１６に入った。
素晴らしい快挙である。
同じ流派の人ですらベスト１６に入るのって凄いのになぁ。素人感覚で見て、この大会のトーナメントを改めて見てみると、やはりこのお二人には厳しいトーナメントに組み入れられていると感じてしまった。そんな中でのベスト１６は凄すぎる。
それでは、長くなったので、続きはまた。
それでは、また…。つづく。
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