別人??なのか、順当なのか…。イマイチ流れに乗れない弟君のもどかしさ…。
正道会館館長、石井和義館長がYouTubeを始めて確実にフォロワーを増やしている中、その正道会館主催の
全関西空手道選手権大会
に出場してきた。
場所は
大阪市中央体育館
メイン会場で行われるので広くて快適(だが駐車場代がバカ高い)
メイン会場の観覧席もゆったりと座れるし、アップもメイン会場でできるし至れり尽くせりって感じ。
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去年、ハウルが岸和田だんじりバトルで準優勝したことで、
アディダスカップ
に出場できたので、今年は二人して出場したいと目標を持っての参加である。
そして私、顎尻おやじも昔、5、6年ぐらいですが、正道会館の帯を巻いていたので親近感が持てる大会。
会場には、正道会館館長、石井和義館長、伊藤蓮先生、他、
正道会館にゆかりのある方が所狭しと集まっていた。
審判にも参加されていた、
白蓮会館
多田大祐選手、福地将人先生、内藤貴継先生
更に、レジェンド、
南 豪宏先生
K-1で活躍されている
山口翔太選手
元正道会館全日本王者で修道会館館長
後川聡之先生
などなどフルコンタクト空手レジェンド同窓会のような会場であった。
そんな中、正道会館の大会のルールは少し変則で、
攻撃に繋がる押し、掛け等が有効
でどちらかと言えば、ウチの二人は好きなルールだと言う。ただ有効に活かせてるとは言えない現状だが、好きなルールで出場したい大会の予選会には出してやりたいと思い参加した。
今日もハウルが先に試合があるのだが、それまでに開会式などがキッチリと開かれ
石井館長
の雄弁な挨拶もあった。
更にこの辺が、正道の旨さだなぁと思わされるのが、
大会参加参加者の為の抽選会
商品には、お菓子の詰め合わせや、ニンテンドスイッチ、アップルウォッチ、旅行券、スーツ仕立て券などなど結構高額な商品がずらりと並んで、試合開始までに会場は大盛り上がりを見せた。結構な額の参加費を取る大会が多いのだから、少しは正道の旨さを見習ってほしい。
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ハウルのトーナメントは全員、正道会館。当然ながら他流派はハウルのみ。
山口翔太選手は現役時代、レジェンド南先生の跡を継いで
最強の侵略者
の呼ばれていたが、ハウルはさながら
最弱の侵略者!!
となっていた。
これで勝てたらなぁ
かっこええんやがぁなぁ
と邪な考えをしていたのだが、1回戦を勝利しても2回戦はシード選手で
前回のアディダスカップ本戦、ファイナリスト
と当たるトーナメントであった。
実質、2回戦が決勝かな??
とも思っていた。
会場でアップをしているとハウルのクラスの選手がアップしているハウルや私の周りを行った入きたり、時には指差ししたりして、
あいつがハウルやで!!
って感じの目で見たり、背の高さを確認したりしにきていた。いつもはハウルがそんなしょうもないことをしているのだが、今大会はそんな必要がないくらい、皆んな寄ってきてくれていた。
そんな中、いつも通り
ど緊張の、ドキンちゃん
だが、アップしている動き自体は悪くない。これが本番で出れば
ええ戦いができる
そう思える仕上がりであった。
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そして一回戦の試合待機場へ向かった。
セコンドはいつもなら妻とレモンであるが、妻が体調がすぐれないことから、顎尻おやじが珍しくレモンとセコンドに入る。妻は場外で映像係。ハウルが戦う試合コートを見るとメインコートで
白蓮会館 福地将人先生
が副審をしていた。
福地将人先生はいつも大会会場でお見受けするのだが、我々顎尻家が
YouTubeで有名な
古コンさん
のTシャツを皆んなで着ているのを見ては
隠れキリシタン
を見つけた様な目で我々を見てくれる、本当に優しい先生。笑笑!!
いつもハウルと
「今日も、将人先生、俺らの古コンTシャツ見てたなぁ…。」
と言っているご縁だ。(全く無縁なのかもしれないが…こっちが縁があると思っている。)
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そして、ハウルの一回戦。ハウルは一回戦が鬼門なのだ。1回戦が緊張で一番体が動かないことが多い。1回戦を越えれば、
気も心も、体も動けてくる
のだ。
その鬼門となる一回戦。正道会館の選手が見守るなか
ハウルがいつも通り、ゆっくりと試合コートに入った。
そして試合開始。相手の上段を交わすところから始まる。そして両者の
突きの応酬
から試合が進んでいった。
レモンは、
「腰を落として!!」
と檄をイキなりブチ込んでいた。そして互いに突きで前に出ようとする中、ハウルのテンポのいい突きが相手の中心線を捉え徐々にではあるが押す形になり、そこに
下段蹴りの三連打
が炸裂し主導権を握った。
レモンが
「その下段ええよ!!」
とナイスアドバイス。
その後、相手は時折、上段を狙ったり前蹴りで距離を外そうとするが、ことごとく見えているのか、それらを交わして攻撃に繋げていくハウル。動きに硬さは見えるが相手の攻撃はよく見えているようだ。
そして中盤、ハウルの上段膝が相手の顔をかすめる。その瞬間、
副審の福地将人先生は技ありの旗を上げてくれる
も主審などは取らず、試合がそのまま進んでいく。その後ハウルは上段を狙うことなく、いつも通りに下段を打ち分け更に得意技へと繋いでいった。そして
前に前に前進していくスタイル
を最後まで貫き、レモンの
「ラスト、ラスト!!」
の声も聞こえているのか、聞こえてないのか良く分からないものの終始相手を
圧する攻撃
で試合を終えた。そして判定。文句なしに
ハウルの優勢勝ち
であった。妻も、レモンも心なしか嬉しそう。
一番大きなハードルを超えた
と言う安堵もあったであろう。ハウルに聞いてみると、やはり良く分かっている様で
動きが硬かったが、なんとか勝てた…。
と言う。そんだけ分かっていれば大丈夫かと思っていたのだが…。
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そして、あまり間を置かずして二回戦。
相手は
昨年のアディダスカップ、ファイナリスト!!
体格もエエ感じで、体重はハウルより相当重いと思われた。
そして2回戦が始まる前に
ある事件
が起きる。2回戦の待機場で試合を待つハウルが急に
革のグローブ
を変えると言い出す。理由は、
「周りを見たら全員、布製だから…。」
と言い出し、
「更に、スタッフが俺のグローブを指さしたりしていた」
「以前のレモンの件があるから、(桜塾の大会での失格)今のウチに変える」
と言って慌ててバックから布製のグローブを出して変えたのだ…。
正直、顎尻おやじは
こりゃ、アカン???
1回戦、革のグローブで戦ってもいるのに何故??
昨日も兄弟揃って大会要綱などを読み込んだから間違いはない。
まだ兄弟揃って桜塾の呪縛から逃れられてないのか…。
こんな事では勝負にならんなぁ…。
と思っていた。
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そして2回戦試合開始。レモンの
「腰を落として!!」
と言うアドバイスが聞こえるか聞こえないかのタイミングで顎尻おやじは既に
負け
を感じていた。後で聞くと場外で映像を撮っていた妻も
開始十秒で負けを悟った
と言う。
一回戦のハウルのそれとは全く別人になっていたのだ…。
グローブの交換もそうだが、相手の攻撃を受けて見てしまうハウルの一番悪いパターン
ハウルの動かない城
が試合前から完全に出来上がっていたのである。妻も十秒で感じたと言うことは相当試合数を見てきた賜物だ。顎尻おやじも下を向きたくなるほど
動かない…
あれだけ一回戦で出ていた
下段も何もかも出ない。
相手の攻撃を
交わそうとする受け
のみ。そんな事では勝てない。後でレモンが顎尻おやじに
「オヤジ、ハウルが動かんからってアドバイスすぐに辞めたやろう??」
と言う始末だから、ご想像いただけるだろう。ハウルはその
沼
に入り込むと誰の力を借りても
沼
から脱出できないのだ。試合後すぐにハウルが私たちに
「今までで一番強い突きやった…。」
と言い残し項垂れた…。
私は項垂れて座り込んだハウルの頭上から、
「お前が真剣に突きを打っていたら、あの選手もお前が今言ったのと同じことを言うと思う。」
「今まで戦った選手の中で一番強い突きだと…。」
本当に言葉にならないぐらい
悔しかった………
妻もレモンもそう感じていたに違いない。試合に負けたことで腹がたったのではないし悔しいのでもない。最後の最後で
自分の力を信じきれず、自分の力を出しきれなかったハウル
に悔しさを覚えたのだ。そしてこの瞬間、ハウルの
お寺行き
が決まった。妻と話していたのだがハウルはどんな練習するよりも
寺で護摩行
でもして、精神を鍛えなければ勝てないとなったのだ…。
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しかし悔しんでばかりはいられない。
そこから少し時間をおいてレモンの一回戦であった。アップをするのは顎尻おやじ。最近はレモンのアップはハウルの役目と決まっていたが、
意気消沈したハウル
にレモンのアップをする気力は残っていなかった…。そしてレモンも少し弱気が兄貴から移ったのか、
「俺も動けるかなぁ…。緊張してきたなぁ…。」
と言う始末。しかし顎尻おやじは
「お前は大丈夫!!」
「いつも通り動ける!!」
「なにせ、いつも通り家に道着忘れてきたやんかぁ」
(出発前に車内で気付き取りに戻りました。)
「大丈夫、大丈夫!!」
と励ました。
そして凹んだハウルに、
「最後に軽くスパーをレモンとしたれよ!!気持ち切り替えろ!!」
と言うと渋々レモンを引き連れ、軽めのスパーをしていた。
そしてレモンの1回戦。この時は、妻もセコンドに入った。そしてハウルがレモンの背中をなん度も叩く。彼なりに檄を入れているのだ。
試合開始。いきなり攻めに入るのかと思っていたが互いに見合う序盤が続いた。どちらからも攻めない。若干それでもレモンが前に間合いを詰める形で近づき、
下段
を繰り出し、コンタクトが始まった。相手選手は
突きを得意
としているようで、突きを中心に攻めてくる。
レモンはいつもの様に得意の蹴り技を多く出し、若干押している様に感じていた。どちらも決めてはなかったが手数も甲乙つけ難く試合は中盤へと差し掛かった。
見ているとレモンは心配をよそに、それなりに動けている感じであった。ハウルも
弟に勝ってもらいたい
と思ってか、檄を入れアドバイスを送る。しかし、これと言って決め手があるわけでもなく、
ずるずると試合終盤へ。
蹴りを中心に押すレモン。終始突きで対応する相手選手。若干レモンが手数、足数等も含めて優っていたと思いながら試合終了!!悪くても引き分けか??ぐらいに思っていると
相手選手の勝利
を示されていた。正直なところ、
なんで???
とも思っていた。妻も退場後、
「レモン、勝ってたやろう??」
と顎尻おやじに同意の意見をしてきたが…。
仕方ない…。
⭕️圧勝しなければ、誰がみても効いてなければ勝てないのが他流派の試合
⭕️それを分かって出てるんだから、勝てる様に、技あり、一本取れる様に頑張ろう…。
としか言えない試合内容ではあった。レモン珍しく涙もなく顎尻おやじが
「お前が勝っていた!!」
と言う言葉に納得していたし、試合後すぐに自らの試合を2回見ていたレモンが
「絶対に俺の勝ち!!」
と言って憂さ晴らしをしていた。
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ここ最近、空手の試合続きであるが、なかなか新学年になって勝てない。中学生にもなると正直大会に出てくる奴は真剣に練習してる選手ばかり。
小学生の時の様に、
遊び半分
でやっていない。
と言うか、そんな子は小学生で辞めている。中学まで行ってフルコンタクト空手する奴は、それなりに頑張れる奴しか残ってないのよ。もうすでに生き残りゲーム状態なの。だから、ここから勝ちたかったら、
頭を使って、方向性を間違わず、量(たくさん練習する)にこだわる
ことをしなければ勝てないと思う。もう少しその辺りを考え行動して
次の試合に繋げよう!!
それでは、また…。つづく。
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